エコノミスト・ココア続報(笑)

4月1日のエコノミストエスプレッソで広報された、新しい仕掛けのエコノミスト・ココア。新しいエディターが記事を読んでいるうちに寝てしまい、始められなかったので、2020年の4月1日まで延期するとのこと。やっぱりそうですか(笑)

実佳と話していて、やっぱり少し詰まらないという印象。日本での新元号が、4月1日のギャグですという話ならば、楽しすぎて呆然とするのですが(笑)

那須敬先生から『イギリス革命と変容する<宗教>』を頂きました!

東京基督教大学那須敬先生。優れたイギリス史の研究者です。宗教が世界と生活のどこにどう影響を与えるかを考えること、読み直してみようと思います。ありがとうございました!

 

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那須先生のご著書。表紙の絵が逆転しているのはなぜなのか。読んで答えを見つけます!

 

私立精神病院の記録とアーカイブズ

igakushitosyakai.jp

 

日本の精神病院の記録。紹介されると驚くほど多くの病院で残っています。ことに患者の症例誌がよく残っています。それに関して、研究者が組織的な研究をして的確な像を描き、人々がその発展を理解して議論して、現在と未来の方向を議論する。そのためにアーカイブズをどのようにまとめるのか。清水ふさ子さんの豊かな記事です。ぜひお読みください!

 

 

ハリントン先生の新著 Mind Fixers

historypsychiatry.com

 

20世紀後半のアメリカ圏の精神医学の世界で起きていることと、世界の他の部分で起きていることの関係がよく分からない。アメリカでは(なぜか)フロイト派の大きな運動が起きて1960年くらいまでは席捲したこと。それに対する激しい反対として、精神疾患を脳と化学物質の現象として説明しようとする生物学的な運動が起きたこと。ある意味で、二つの派が両極に分かれる形で論争がセッティングされたことがある。

しかし、それだけの論争ではなかった。その二極の論争に、さらにさまざまな形での考察が取り込まれた。それは文学であり社会科学であり戦争であり人種の問題であった。この本は、そのような複雑な構造の分析だと思う。読んでみます!

エコノミスト・ココア(笑)

エコノミストエスプレッソ。正直に言って、私がニュースを仕入れているのはだいたいこちらである。もちろん本式の記事を紹介するメールもあり、時々その記事を読むが、仕事がたくさんあると、エスプレッソを読むだけになる。

今日のエスプレッソでは、エコノミスト・カカオという新しいメールサービスができたとのこと。エスプレッソが朝に来るのに対して、カカオは夜に来て、今日はこうだったという知らせがあるとのこと。

もちろん、なかなかいいなと思う。しかし、今日は4月1日である。この日には嘘をついていい。その記事でも、エスプレッソ・カカオでは、毎日音楽があるとかビデオがあるとか、怪しい個所も多い。明日正解が出されるとのこと。本当だったら読むし、4月1日だったら、なかなかだなあと思う。

済州島 (さいしゅうとう、チェジュとう)と性の博物館

www.bbc.com

 

BBCより。韓国の済州島(チェジュ島)に、性に関する博物館が別個に二つできたというニュース。3分間のビデオは、韓国だけでなく、中国、日本、インド、西欧の性にかかわる展示をしている様子を示している。性の博物館もグローバルになったのですね(笑)

イタリアン・バロック音楽の世界

静岡に「イタリアン・バロックの世界」がやってきて、17世紀に活躍したサラチーニという作曲家の歌を中心にしたコンサート。もちろん私は名前を聞いたこともないです(涙)歌詞もきちんと訳されている。男が女に愛を捧げる歌で、それがどのような意味であるかが、改行されながら訳されている。いずれもサラチーニが作曲した「可愛らしいお嬢さん」 Vezzosa Pargoletta という冒頭の歌、そして「心はひもでくくりつけられたらいい」 Lega, legami il core という後半の歌はこのようなものである。隔離と牢獄と苦痛とマゾヒズムがとても鮮明に出ていて、とてもとても面白かった。4人の演奏家で、一度一緒にお仕事をしたことがある福島康晴さんの素晴らしい歌を聴くことができて、とても嬉しかった。彼らのCDはこちらです。
「可愛らしいお嬢さん」
 
可愛らしいお嬢さん
その瞳を僕に向けて、矢を放っておくれ
甘い傷は僕に生きる喜びを与えるのだから
 
美しい僕の敵よ
君の瞳だけが僕の燃えさかる想いを満足させ
苦しみにご褒美をくれるのだ
 
何故君はそんなにも内気なんだい
不安なふりをしているの?
それとも、僕の心を苦しめたいだけ?
 
「心はひもでくくりつけられたらいい」
 
心はひもでくくりつけられたらいい
愛の神の武器を握りしめ
足かせ、なわ、鎖で苦しむがいい
 
それでも僕は平穏で、喜びを見いだす
 
僕の牢獄の扉はあまりにも美しすぎるから