2013-12-21から1日間の記事一覧

医学史の研究動向のまとめ―ケンブリッジ編

Wear, Andrew, Roger French and I.M. Lonie eds., The Medical Renaissance of the Sixteenth Century (Cambridge: Cambridge University Press, 1985) French, Roger and Andrew Wear, eds, The Medical Revolution of the Seventeenth Century. Cambridge…

精神医学と研究用映画

Anthony R. Michaelis, Research films in biology, anthropology, psychology, and medicine (New York: Academic Press, 1955) 科学研究のための映画撮影は20世紀に入ると一般的になった。本書は生物学、人類学、心理学、精神医学、医学における映画の利用…

加藤弘之メモ

田畑忍『加藤弘之』(東京:吉川弘文館, 1986) 加藤弘之について少し詳しく調べる必要があって伝記をチェックした。 加藤はもともと兵学を学び蕃書調所の忠実な幕臣から、新政府に出仕して最終的には東大の総長となった人物である。人権思想から転向して官…

『ルルドの群集』と医学・宗教・治療

J.K.ユイスマンス『ルルドの群集』田辺保訳(東京:国書刊行会, 1994)よりメモ。この書物の取材をし、執筆し、仕上げていたときは、ユイスマンスが口腔癌で死に至る終末期であったが、ユイスマンスはルルドに何回か訪れて取材をしている。 19世紀後半のルル…

金子光晴『マレー蘭印紀行』(1940)

詩人の金子光晴は、1928年から32年にかけて長い異国放浪の旅をした。中国、東南アジア、パリなどが中心で、その旅行や滞在のことを記した自伝的な文章の一つである。『マレー蘭印紀行』の出版は1940年だから、南洋ブームに便乗した出版なのだろうか。いくつ…