2014-03-19から1日間の記事一覧

戦前期日本医学史のレファレンス

医学史研究のプロ向けの話を書く。 研究者はさまざまなレファレンスを使うが、その中で戦前期日本の医学史研究をする上で必須のレファレンスが『最新医薬品類聚』(1947-8)である。全五巻に薄い総索引が一冊ついている。 もともとは医薬品の物質名が掲載さ…

戦争直後の松沢病院―無断出院と自由恋愛

江副勉・台弘「戦後12年間の松沢病院の歩み」『精神神経学雑誌』vo;.60, no.9, 991-1006: 1958. 精神医学史の中で著名な論文の一つ。戦後の松沢病院における記録とヴィジョンの双方を記したもの。大きな一連の改革と新しい気運についての記録であると同時に…

1903年の女医論―どんな場に女医が必要か

三宅秀「女医に就て」『医談』no.79, 1, 1903, 1-9. 奨進医会総会席上初演 20世紀以前の医療において、医者に男性が非常に多いのは洋の東西を問わないだろう。なんらかの資格を持つ医者になるのは、圧倒的に男性である時代が長く続いた。中世から初期近代に…