2014-04-24から1日間の記事一覧

優生保護法と精神疾患・「精神薄弱」の不妊手術

Matsunaga Ei, “Birth Control Policy in Japan: A Review from Eugenic Standpoint”, Japanese Journal of Human Genetics, vol.13, no.3; 189-200, 1968. 1955年から1967年の優生保護法の適用例のデータを使って、戦後日本にとっての優生学の意義を探ると…

「徴用神経症」(1944)

安河内律「徴用神経症(仮称)に就て 『ゲシタルト』全体論的成因の考察」『実地医家と臨床』21巻1号(1944), 8-10. アジア太平洋戦争期において、兵士においては戦時神経症が発生し、その治療と対策が大きな問題になったことは、古くは清水寛の研究、新し…

江副追悼文の中の朝鮮農村衛生調査のエピソード

都立松沢病院医局編『故江副勉先生 追悼記念文集』(非売品、1973) 戦後の松沢病院と日本の精神医療の改革を指導した骨太の精神科医である江副勉(1910-71)の追悼記念文集を読む。江副の偉大さがよく分かる文章が集められており、松沢の精神科医たちとの交流…

コレラ流行と日本医療の性格付け

明治26(1893)年に全国で天然痘と赤痢で6万人を超す死者を出していたころ、当時東大医学部で教えていたドイツ人の医師エルウィン・ベルツは駒込の避病院を訪れたときの印象をこのように日記に記した。 「3月10日、学生たちと駒込の天然痘病院を訪れた。醜態…