Entries from 2014-08-27 to 1 day

大正期の産婆・看護婦は「悪擦れ」した女性になるか?

谷崎潤一郎の短編「美男」は大正5年9月の『新潮』に発表された。ほぼ同時期の「亡友」と同じ、若き日の友人を記述するという形式である。「亡友」も性欲が主題であるが、「美男」も、女にもてるだらしない人物を記述している。「亡友」も面白いが、「美男」…