2015-06-19から1日間の記事一覧

江戸時代の人々の何割が梅毒に罹っていたか?

鈴木隆雄『骨から見た日本人―古病理学が語る歴史』(1998; 東京:講談社、2010) 古病理学 paleopathologyは、考古学の一分野で、過去の人々の骨などを調査分析して、彼らが罹っていた疾病などを確定する学問である。通常の歴史文書が残っていない時代や地域…

アマゾンのゴム採集とマラリア

Stepan, Nancy Leys, “’The Only Serious Terror in These Regions’: Malaria Control in the Brailian Amazon”, in Armus, D. (2003). Disease in the history of modern Latin America : from malaria to AIDS. Durham, NC, Duke University Press, 25-50.…

南米スペイン植民地におけるマラリア薬抽出プロジェクト

Crawford, M. J. (2014). "An Empire’s Extract: Chemical Manipulations of Cinchona Bark in the Eighteenth-Century Spanish Atlantic World." Osiris 29(1): 215-229 マラリアの治療薬と化学の関係についての面白い論文。1790年にスペイン王が南米に植物…

『男女淫欲論』(明治12年)と閉じた系のエコノミーとしての男性の性に関連する疾病

扶徳氏撰『男女淫欲論』片山平三郎訳(東京:うさぎや誠、1877-1879) 明治初期にアメリカの書物から翻訳された性医学書。著者の「扶徳」というのはアメリカの医師・医学著者の Edward Bliss Foote で、この書物は、Foote による Plain Home Talk というタイ…