レオナルドの没後500年

www.economist.com エコノミストより。今年はレオナルドの没後500年祭である。5月2日はフランスで没した日であり、ヨーロッパの各地でレオナルド祭が行われていること。 冒頭は、レオナルドのノートの中で「ヴィオラ・オルガニスタ」と名付けられた楽器を、…

ガマズミの開花

ガマズミという落葉樹があり、この時期に花が咲き、秋には赤い果実が実ります。今年はたくさんの花が咲きました。 ガマズミの花が咲き始めました。

庭のバラとヴィオラとヒラリー(笑)

GWの朝。お天気も良くて、庭でコーヒーを飲みました。久しぶりにウグイスの姿を見たりしました。咲き始めたバラ、ヴィオラ、そして猫のヒラリーが平和な姿です。 二階から撮影したバラ。オリヴィア・ジェイン・オースティンの薄いピンクです。 ヴィオラを背…

19世紀から20世紀のフランスにおける植物画の装飾的利用について

publicdomainreview.org archive.org Public Domain の記事から。スイス生まれでフランスで活躍したEugene Grasset (1845-1917) による植物画の装飾的な利用の書物について。19世紀後半は、日本にとって、その芸術が突然ヨーロッパで高く評価され始める時期…

バラと爆撃とペニシリン

mosaicscience.com ペニシリンは世界で最初に作られた抗生物質であり、20世紀後半の医療を大きく変えた物質である。抗生物質は、英語では antibiotics と呼ばれている。微生物が作り出して、疾病の原因となる微生物の発育を阻害する物質である。それよりも少…

君主制という制度は世界で終わっていないこと

www.economist.com エコノミストの重要な記事。21世紀になってから世界で君主制が終わっていない。20世紀の後半である1980年代から現代にいたるまで、世界での君主制の現象は完全に止まっている。イギリス、デンマーク、日本、オランダ、スペイン、タイなど…

イギリスでの輸入血液製剤による薬害エイズ等事件の調査開始

https://www.bbc.com/news/health-48094150?xtor=ES-208-[22552_NEWS_NLB_Wk15_Tues_30_April]-20190430-[bbcnews_blood_newshealth_blood] 1970年代と80年代にアメリカが各地に輸出した血液製剤は、先進国の各地で大きな被害を出している。日本に HIV を大…

19世紀日本の薬物の貿易について

宮下三郎. 長崎貿易と大阪: 輸入から創薬へ. 清文堂出版, 1997. 日本の薬に関する論文を仕上げていて、宮下三郎の著作から龍脳と樟脳についての面白い部分を引用した。薬品産業に関して、江戸時代の後半部と明治から昭和戦前期までの期間の薬品産業について…

男性のドレス・コードと女性のドレス・コード

www.economist.com 欧米や日本で男性のビジネスのドレス・コードが変わってきた。おそらく1990年代から2000年代からの変化だと思う。営業部門に入ると、また違うのだろうけれども、学者たちも事務関係の人もネクタイをしなくてよくなったし、常識の範囲でカ…

コンゴのエボラ・ウィルスと現地住民の抵抗について

www.economist.com エコノミストより。現在、エボラ・ウィルスがコンゴの流行を起こしている。さらに悪いことに、現地の人々が WHOの対策チームの前線のオフィスを襲撃し、医師やスタッフを射殺するというような惨事も起きている。基本は、エボラの対策につ…

明治17年の「東京くも男」の広告図版

iiif.ll.chiba-u.jp iiif.ll.chiba-u.jp アメリカ医学史学会のニューズレターでの英語での広報で、千葉大学の医学史のコレクションについて知るという事態。うううむ。でもとても素晴らしいコレクションである。 医学史と植物学についてのコレクションがある…

E.T.A. ホフマンとクライスレリアーナ

精神病患者が手記や日記を書いたりすることは、実際の精神病院で行われただけでなく、フィクションでもよく用いられた仕掛けであった。ゴーゴリの『狂人の日記』は、サンクトペテルブルクの小役人が恋をして、精神疾患がどんどん悪化していく過程で、日記形…

田んぼのキジを目撃!

田んぼの小屋の屋根で、オスのキジが鳴いていた。特徴があるキジの声は毎日何度も聴いているが、これまで数えるほどしかじっくり見ることはなかった。一度、隣の家の屋根に留まって鳴いていたが、そのようにしている時間はごく短かったし、田んぼの地面で鳴…

『ドクター・ホフマンのサナトリウム』

www.kaat.jp SPACからもらったさまざまなパンフリットの中に、埼玉県や神奈川県などの自治体がサポートする芸術文化団体の今年度の活動を公告するものがあった。もちろんSPACも静岡県が同じことをしているわけである。その中に豊橋市の団体の紹介があり、そ…

SPAC(静岡舞台芸術センター)の『ふたりの女』

spac.or.jp SPAC(静岡舞台芸術センター)の『ふたりの女』を観てきた。作品は1980年頃に唐十郎が書いたものである。主題は精神疾患あるいは生霊や死霊が憑くという現象である。この現象は、11世紀の『源氏物語』の「葵」の巻、14世紀の謡曲の「葵上」、20世…

ルーブル・アブ・ダビの近代の世界各地の写真展

www.louvreabudhabi.ae Barthe, Christine. Photographs 1842-1896: An Early Album of the World. Louvre Abu Dhabi, 2019. エコノミスト・エスプレッソの土曜日版。今日も非常に楽しい話題が多い。一つは「ルーブル・アブ・ダビ」の新しい展示である。19世…

アルチンボルドの四季と四大元素の絵画

Arcimboldi, G., et al. (2001). ジュゼッペ・アルチンボルド : 1527-1593, タッシェン・ジャパン. 洋販 (発売). ミラノで主として活躍していたジュゼッペ・アルチンボルトの画集を観た。1527年生で1593年没。もともとはシャルルマーニュの時代に南ゲルマン…

野鳥におけるオスとメスの性的二型

今月号の『野鳥』を読んでいて、オスとメスの<性的二型>についての知識を得た。メモしておく。 野鳥であると、スズメ、カラス、オナガなどは、オスとメスの区別がほとんどつかない。一方、キジやオシドリは、メスに較べるとオスは非常に美しい。これを性的二…

ゴーゴリ『狂人日記』とシューマン『クライスレリアーナ』

hekint.org ヘクトーン医療人文学サイトのメール。ゴーゴリの『狂人日記』に関する記事が面白い。主題は、ここで描かれているのが統合失調症であるかという議論で、これも面白いが、それよりも、付けられたエピソードも面白かった。最初は『狂った音楽家の日…

19世紀の観光ガイド

www.oxforddnb.com DNBの興味深いエントリー。19世紀前半の元農民であり観光ガイドであり化石博物館を経営したウィリアム・ビアードのこと。サマーセットの農民であり、多少の教育は受けたが、普通の農民として定着していた。たまたま近隣の教区牧師のフラン…

週刊医学界新聞の連載「漢字から見る神経学」

www.igaku-shoin.co.jp 週刊医学界新聞に「漢字から見る神経学」というとても面白い連載がある。一か月に一回くらいで今回は第10回。漢字と神経学を組み合わせて解説するというとても面白い主題である。今回は歩、走、足、脚、踝(くるぶし)、踵(かかと)…

スリランカのテロリズム

スリランカの首都コロンボの高級ホテルとカトリックの教会が狙われたテロリズム。200人が死亡して数百人が負傷した大規模さを持つ。ターゲットはカトリックであり、この部分がよく分からないとのこと。スリランカにおける宗教上の対立は、シンハラ地域のナシ…

穀雨ー24節気の春の最後の気

穀雨。春の24節気の最後の気。百穀を育てる慈雨のこと。日本では菜種梅雨の時期で、しとしとと降る雨に大地が潤い、播種にもってこいで、苗を育てるような雨である。太陽暦では4月20日頃。中国では「谷雨」と書くが、これは「穀」と「谷」がどちらも「コク」…

17世紀イタリアの人体図像集

publicdomainreview.org パブリック・ドメイン・レヴューを見ていたら、とても楽しいコーナーがあったのでメモ。1620年代に出版された画像集が、まるで20世紀のキュビズムの作品のようであるとのこと。これはイタリアの画家であるジョヴァンニ・バッティスタ…

久しぶりの庭仕事

一つ仕事をして、次の仕事には少し余裕があって、週末はゆっくりして、庭仕事も少しした。ヴィオラの正統派世代が本格的に咲き始めたこと、ダッチ・アイリスが咲き始めたこと、クロモジが咲き終わりの状態になったこと、ドウダンツツジもまだ咲いていること…

レバノンの人骨と十字軍の移民とDNA

待っていた土曜日のエスプレッソ。今日も面白くて、一番面白いのはレバノンの人骨の話である。十字軍は11世紀にはじまり、200年間くらい継続した。かつての伝説であると、ヨーロッパ人がそこに移民したとなっているが、その証拠が見られないため、否定されて…

『フィレンツェの悲劇』と『ジャンニ・スキッキ』

新国立劇場でアレクサンダー・ツエムリンスキー『フィレンツェの悲劇』とプッチーニ『ジャンニ・スキッキ』の二つのオペラを連続して上演する「ダブル・ビル」の上演を観た。ダブル・ビルの上演を観ることは初めてである。ツェムリンスキーという作曲家の名…

ウェルカムの新しい展示ー煙と鏡と魔法の心理学の20世紀

wellcomecollection.org ウェルカム・コレクションの新しい展示は、19世紀から20世紀にかけて、魔法と心理学がさまざまなメディアで合体した様子を示したもの。面白そうだから、すぐに本を買っておいた。 私は55歳なので、町で魔法の展覧会だとか、そういっ…

憲法9条について

www.economist.com 憲法9条を改正するかどうか。ものすごく難しい問題だと私は思っている。おそらく多くの人たちがそう考えていると思う。エコノミストが、賛成するかどうかは別にして、良い記事を書いている。自衛隊は現在の憲法に合わず、防衛だけに集中し…

17世紀ロンドンの錬金術医師

少し大きな仕事を終えて、久しぶりに普通の一日が始まった。しばらく対応できなかったメールの記事を読んだりメモしたりするルーティンの仕事で一日が始まる朝である。 今日は 数日前のDNB の記事で、錬金術医師であるFrancis Anthony (1550-1623) . ロンド…