<国際ワークショップ 精神医療の「過去」と「現在」を展示する> 歴史学向けの第二ポスター

<国際ワークショップ 精神医療の過去と現在を展示する>は、もちろん美術的な志向を持つと同時に、歴史学者がどのように仕事をするのかということにも触れております。そのため、歴史学向けの第二ポスターも作成しました。アート向けでは芸術志向であったト…

<国際ワークショップ 精神医療の「過去」と「現在」を展示する>のおしらせ

9月17日に慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎にて、<国際ワークショップ 精神医療の「過去」と「現在」を展示する>を開催いたします。 精神医療の現在を理解して未来を構想するためには、その過去を知ることが必要です。精神医療を理解するには、精神科…

慶應日吉の大学院英語セミナー(9月19日)のプログラム

今年の9月にも大学院をベースにした大学院英語セミナーを開催いたします。場所は慶應日吉の来往舎の小会議室。学部生、大学院生から、ポスドクや教員たちも参加して、合計で8本の英語での論文発表とディスカッション。セミナーの後には、日吉のパブで2時間ほ…

庭のバラと部屋のラン

庭のバラと部屋のランです。バラはクレア・オースティンです。

19世紀の禁断のエロスと死の絵画

Wellcome Library / Pictures 今日のウェルカム医学史図書館のツィートは、ウェルカムが所蔵する禁断のエロスの絵画である。これは、私の記憶だと、1989年にサンダー・ギルマン先生が Sexuality: An Illustrated History で分析して著名となった作品である。…

「精神医学の社会的基盤」第10回・11回研究会のプログラム

social-basis-of-psychiatry.jimdo.com 東大駒場の石原先生が組織しておられる「精神医学の社会的基盤」の第10回・11回の研究会です。第10回が9月7日の午後、第11回が9月17日の午後になります。残念なことに、第11回も非常に魅力的ですが、同日に慶應日吉で…

医学界新聞よりー【夏休み読書特集】 医学生・研修医のための ベッドサイド「漫画」ライブラリー

医学書院/週刊医学界新聞(第3285号 2018年08月20日) 週刊医学界新聞より、夏休みということもあってベッドサイドで読むべき推薦マンガの特集である。基本は、医師の皆さんが優れたマンガについて楽しいことを色々書いている身内ワールドという、古い制度の…

RAの新展示「オセアニア展」と地図

www.royalacademy.org.uk イギリスの王立美術アカデミーからメールが来て、それが紹介している9月から開催の新展示「オセアニア展」を丁寧に読んでしまった。オセアニアのことは、色々な意味で勉強したいと思いながら、基本はまだ何も勉強していない。メール…

エコノミストの記事:車やオートバイは情欲の印、TVときれいな床掃除は温順さの印なのか?(笑)

https://www.economist.com/graphic-detail/2018/08/22/in-developing-countries-car-owners-have-more-sex-tv-owners-have-less エコノミストの記事で久しぶりに大笑いに笑ってしまう記事があったので紹介。1985年から2015年の間の開発途上国をデータにして…

食物の歴史・OUP雑誌からのコレクション

History of Food Collection | The American Historical Review | Oxford Academic 近年のOUPの雑誌論文から、食物の歴史に関する概観的な論文、面白い論文、移民にかかわる論文、文化にかかわる論文、医学にかかわる論文、そして日本がクジラを食べることに…

イヨネスコ『授業』と芥川龍之介『歯車』ー秋と冬の SPAC の作品

spac.or.jp SPAC (静岡県舞台芸術センター)の今年の秋冬の作品には、これは必ず観ておこうというものが二つ。一つはルーマニア出身の劇作家でパリで活躍したイヨネスコが1951年に作成した『授業』である。1980年代の駒場ではイヨネスコの『授業』は神話であ…

血圧測定の右と左の丸い用紙

血圧測定器のことを英語で sphygmomanometer という。カタカナを併記すると スフィグモマノメターという。マ「ノ」メターの「ノ」にアクセントが置かれる。それが血圧を画像で表現されると次のようになることも医学史教科書で見たことがある。ここまではかな…

看護師による患者の殺害とその映画化について

www.slashfilm.com ニュースをつけていると、横浜市の病院の看護師が多量の消毒剤を患者に飲ませて殺害し、殺害した患者が既に3人に達したという事件のことを時々耳にする。これはとても大きな問題が直接間接の背景にあるのだろう。末期の医療や看護をどのよ…

再生医療研究の歩む道

医学書院/週刊医学界新聞(第3284号 2018年08月06日) 週刊医学界新聞の先週号が「再生医療研究の歩む道」という面白い記事。大阪大学の澤先生と理科学研究所の高橋先生という方たちが、日本のiPS細胞関連の基礎研究と臨床研究がどのように世界をリードしてい…

エコノミスト記事 ネット上の恋愛と結婚について

https://www.economist.com/leaders/2018/08/18/modern-love エコノミストの「現代の恋愛ーネット上の恋愛と結婚」という記事が短いけれどもとても面白い。ネット上での出会いを求めることは、変態的か病理的であったけれども、それが各国で正当なものとして…

名称の難しさと「アドヴァイスをください!」(笑) 

東京の昭和戦前期の精神病院のアーカイブズを初めて使った学術書を書いています。一つものすごく難しい問題があります。ごく基本的な問題ですが、その精神病院をどう呼べばいいのかという問題です。 精神病院の名称の系列では代用精神病院と私立病院の二つが…

塚田孝 江戸時代の孝子褒賞

塚田, 孝. (2017). 大坂民衆の近世史 : 老いと病・生業・下層社会, 筑摩書房. 江戸時代後半においては、孝子褒賞や忠孝褒賞などと呼ばれていた儒教の制度があり、実際には全国各地で下層の人々に褒賞を与えた制度があった。柳谷慶子『近世の女性相続と介護』…

第一次大戦からアフガン戦争までのカナダ軍における PTSD についての新著

historypsychiatry.com カナダ軍兵士が経験した戦争神経症(PTSD) の歴史。私はまだ読んでいないが、良さそうな書物だと思う。1914年から2014年までの100年間という長いタイムスパンを検証できること。海外の軍事行動についてかなり異なった態度がとられるよ…

バラ「デズデーモナ」とレモンの木の下のひらりねこ

デイヴィッド・オースティンのバラの傑作である「デズデーモナ」が、夏に一輪を咲させました。レモンの木の葉陰で守られるようにすると、曖昧さと甘さがきれいな花が咲きます。その鉢の前でひらりねこがくつろぎました。

エコノミスト・エスプレッソより <リベラリズム>について

エコノミスト・エスプレッソは日曜日を除いて毎日配信され、読んでちょっと世界が分かった気になるとても優れたメールのシリーズ。夏になって現代の政治思想に関してワンコメントするコーナーもできて、これはこれで面白い。「進歩が特権者だけを益すると考…

日名子実三による長与又郎の彫像と医学部附属病院のレリーフについて

広田, 肇. (2008). 日名子実三の世界 : 昭和初期彫刻の鬼才, 思文閣出版. 日本サッカー協会のマークである三本足の烏(やたがらす)は、大分県出身の彫刻家である日名子実三(-1945)が製作したものである。大分に生まれ、慶應義塾に進んだが、親に無断で退学…

日本企業の過労死、自分、そして自分の院生やポスドクの問題

www.economist.com エコノミストの記事で、内容は日本の企業における過労死について。事実としては知っていることが多いが、私自身は色々と反省しながら読んだ記事だった。自分が過労死しそうであるということもあるが、院生やポスドクなどを過労死に追い込…

1920年代ソ連における心理障害の青少年収容施設の研究論文

Slavic Review | Current Issue Maria Cristina Galmarini-Kabala, "Psychiatry, Violence, and the Soviet Project of Transformation: A Micro-History of the Perm' Psycho-Neurological School-Sanatorium", Slavic Review 77, no.2 (2018), 307-332. 19…

先進国における男性精子数の劇的な減少について

www.prospectmagazine.co.uk イギリスの中道系の雑誌 Prospect で、面白い記事が掲載。過去の数十年において、アメリカ、ヨーロッパ、AU&NZ などの先進国では男性の精子数が鮮明・劇的に減少してていること、一方南米、アジア、アフリカではそのような減少は…

東京藝術大学大学美術館 藤田嗣治資料について

東京藝術大学大学美術館 藤田嗣治資料 英訳の仕事を一つほとんど仕上げたので、芸術新潮の2018年8月号の「特集 藤田嗣治の5人の妻たち」がとても面白かった。その中に、芸大の博物館の准教授である古田先生という方が書いている特別面白い企画がある。これは…

庭の唐辛子の株にカエル君!

akihitosuzuki.hatenadiary.jp しばらく前に、庭の唐辛子の株にカマキリ君が登場したので、喜んで写真にとって記事にした。今朝は別の唐辛子の株だけど、そこにカエル君がいたのでこれも写真にとって記事にした。唐辛子を導入するとエコシステムに微細な変化…

ビルマ戦線での英軍捕虜と疾病について

mosaicscience.com soundcloud.com イギリスのウェルカム財団は、第二次大戦中にビルマ戦線で日本軍がイギリス兵の捕虜に何を行ったのかという番組とそのテキストをアップロードしている。さまざまな意味で過酷な取り扱いをして、暴行に至ったことはよく知ら…

『野鳥』2018年8月号より、シマフクロウとカラスの記事

日本野鳥の会 : 会誌「野鳥」 小さな仕事の区切りがついたので、日本野鳥の会の会誌『野鳥』を読んだ。北海道のシマフクロウの記事が面白かった。北海道大学の理学大学院の増田隆一先生が、現住の鳥や博物館の鳥の剥製をもとにして、そのミトコンドリアDNAな…

大英博物館のアッシュルバニパル王とアッシリア文明展

blog.britishmuseum.org 大英博物館でアッシュルバニパル王に焦点をしぼったアッシリア文明展をするとのこと。アッシリアはイギリスに留学したときにとても惹かれていた文明だった。ギリシアやエジプトと異なった彫刻が美しく、大英博物館の彫刻を巨大な背景…

日本語原稿と英訳原稿

色々な事情が重なって色々な企画ができるというのは本当である(笑)故金森先生のご逝去に関して、彼の業績に関する知的なまとめの議論を示し、それに日本の医学史研究の発展を合わせて論じるというよくわからない話である。一番大きな難題は、それを一流の…