イギリスの中都市の繁華街の変化

「シャッター商店街」という言葉がある。私が住んでいる富士市の繁華街もそうであるし、北松野もそうである。それと似たようなデータがイギリスの中都市の繁華街でも見られるとのこと。1980年代と現在を較べると、銀行と肉屋とパブが激減、カフェとチャリテ…

蓄膿症と精神疾患とスペイン風邪

『芸術新潮』で関根正二 (1899-1919)という画家の蓄膿症、精神疾患、インフルエンザの三つの疾病の重なりが記されている部分があったのでメモ。関根は私が初めて聞いた画家である。 まず1914年4月に東大の帝大病院で蓄膿症の手術をした。そこで田口真咲(189…

エコノミスト・エスプレッソより「万能インフルエンザ・ワクチン」

土曜日はいつでも楽しいエスプレッソ。ルーブルの展示で取り上げられた「一万年前の贅沢」の一つのスターでは8,000年前のアブ・ダビの真珠、北アイルランドの R&B のヴァン・モリソンの最新のコンサート、サッカーも選手の身体に長期的な悪影響を与え、普通…

イギリスの週末と日曜日

LRBが面白かったが、そこに Gurdian とその日曜版の Observer が広告を出していた。新聞の日曜版というのは、私の人生の大切な部分である。イギリスに留学している時期の思い出をメモ。 ロンドンに留学して1年か2年くらいたつと、その文化と混ぜ合った生活を…

医療英会話002

一日2ページずつ音読。面白い言い方をメモ。今日はpp.5-6 あがる(上がる) Her temprature went up [rose] to thirty-nine degress Celcius this morning. あかるい(明るい) It is because the room is too bright that you can't sleep? あき(空き) a…

医療英会話001

一日2ページずつ音読。面白い言い方をメモ。昨日はpp.3-4 アイデンティティ He is having / going through experiencing an identity crisis あう 合う Do your glasses / dentures feel like they don't fit? あえて 敢て If you insist on going home for…

レモンと唐辛子類のコラージュ

庭から、レモン、シシトウ、万願寺唐辛子、普通に辛い唐辛子などを取って、洗っておきました。 レモンと唐辛子類のコラージュ。

「白癜」と「なまず」について

歴史学者はその時代に作られた便利なレファレンスを手元に持つ習慣がある。私も18世紀のイギリス医学、19世紀の精神医学、20世紀日本の医薬品カタログなどをかなり使った。本当にお世話になりました。これは専門にはしないけれども、江戸時代につくられた医…

「屎戸」(くそへ)と患者Aの精神疾患

患者Aと呼ばれている王子脳病院の患者。もっとも難解な患者であるが、一つのヒントを見つけた。身体に自らの糞を塗ることの意味である。 Aは1920年くらいに来日し、かなり重度の精神疾患となり、1930年に王子脳病院に委託で入院した。いったん良くなり、緩…

ジョウビタキ!

秋から春の始まりまでに良く出会い、良く鳴くジョウビタキ。この時期に渡ってくるので、野鳥の会の支部報ではジョウビタキに出会いました!という一報が並びます。支部では10月16日に第一報があり、それからは毎日のようにありました。支部報の発行日が10月2…

帝国主義とアイヌの世界

Lu, S. X. (2019). "Eastward Ho! Japanese Settler Colonialism in Hokkaido and the Making of Japanese Migration to the American West, 1869–1888." The Journal of Asian Studies 78(3): 521-547. 少年時代には、アイヌが18世紀末に起こした反乱である…

医療英会話キーワード辞典

www.igaku-shoin.co.jp 森島, 祐子 et al. 医療英会話キーワード辞典 : そのまま使える16000例文. 医学書院, 2019. 『医学界新聞』で書評されていた『医療英会話キーワード辞典』の新版が出たので買ってみた。例文は 16,000もあり、膨大に多い。それよりも重…

金森修先生のフランス語論文の翻訳集

金森修先生がフランス語で書いた論考を日本語に翻訳した論文集。合計で8編の論考が集められている。もともとフランス系の素材と、日本の素材をフランス語にして出版した論考がある。前者はバシュラール論とベルクソン論、後者は宮沢賢治、二宮尊徳、加藤弘之…

キャドベリーのチョコレートとバラ

少し前のエコノミスト・エスプレッソの最後の「今日の明言」は George Cadbury のバラについての一言で、その主題はバラである。"No man ought to be condemned to live in a place where a rose cannot grow.” 実はしばらくよく分からなかったが、おそらく1…

キャドベリーのチョコレートとバラ

少し前のエコノミスト・エスプレッソの最後の「今日の明言」は George Cadbury のバラについての一言で、その主題はバラである。"No man ought to be condemned to live in a place where a rose cannot grow.” 実はしばらくよく分からなかったが、おそらく1…

二十四節気の「霜降」

24節気の秋の部分の最後の節気が「霜降」。季秋9月の中気。太陽は横径210度。10月23日ぐらい。華北では大地が霜に覆われること。暖地の日本ではまだ霜は降らない。 初候は「豺乃祭獣」(さいすなわちじうをまつる)。豺は「山犬」の意味。「祭獣」は、雨水の…

影とシルエットの話

https://www.royalacademy.org.uk/exhibition/felix-vallotton www.royalacademy.org.uk Royal Academyの機関誌 RA で読んだ面白いシルエットの面白い話。出発点はFélix Vallotton というスイス出身の画家が、実験的な手法としてシルエットを非常に上手に使…

オペラと椿姫と死

www.nntt.jac.go.jp 新国立劇場の機関誌『アトーレ』にイヴァン・アヨン・リヴァスというテノールのインタヴュー。出身はペルーで、もともとは中南米の音楽を学んでいたが、オペラ歌手としての才能を見出され、現在のイタリアやヨーロッパでは若き新星である…

正倉院展

www.tnm.jp 今日は東京の国立博物館の正倉院展に行ってきた。例年は奈良の国立博物館の正倉院展に行き、今年もお邪魔するが、令和か何かの関係で東京でも正倉院展をしている。豪華で有名な宝物をたくさん観せるという雰囲気で、京都や大阪の方から見ると東京…

コラージュの歴史

www.nationalgalleries.org スコットランドの国立博物館の展示が「コラージュの歴史:カット・アンド・ペースト」という大掛かりで非常に面白いもの。残念ながら訪れることができなかったので、カタログだけ買った。それでも十分楽しく面白い。ことに、私が…

『グレーテスト・ショーマン』と『カーニヴァル・ロウ』

図像や映画は弱いというかはっきり言って無知である。その中でも、精神疾患と感染症になると、少しは知っている。最近、身体障害の歴史の問題も少し触れるため、そのような映画にも知ることが多い。しばらく障害がある身体の歴史の授業の予習をしたりしてい…

子供にも変な名前をつけた父親ラルフ・ウィリアム・ライオネル・トルマシェ・トルマシェ(1826–1895)

www.oxforddnb.com DNB(人名辞典)は楽しさが満載されていて、数日前には「子供に変な名前をつけること」だけがDNBに掲載される理由であるというバカバカしく楽しいものが配信された。ことに二番目の妻がスペイン人であるということもおそらくあって、子供…

ウィキョウとハッカ

根本の部分 庭で花開いた部分 今日は朝からゆっくりとして、庭仕事をしたり、ガーデニングの本を読んだり、ゆっくりすることができた。その中でウィキョウ(フェネル)とハッカ(ミント)という二つのハーブについて、謎が出てきたり、解決されたり、よく分…

ジェイン・オースティンと歯医者の問題

昨日のエコノミスト・エスプレッソ。昨日は家の外で仕事があったので書けなかったが、いつもよりも数倍面白い記事ばかりであった。Meditation 瞑想することがとてもいいのではという記事、映画でアメリカの原住民が疾病で激減してしまうことなど、いくつでも…

ロンドンのペストと人口学と錬金術

https://quod.lib.umich.edu/e/eebo/A41827.0001.001/1:9?rgn=div1;view=toc ジョン・グラント (John Graunt, 1620 – 1674) 。職業は小間物商であるが、17世紀のロンドンで人口学を切り開いた人物として著名である。ことに、彼が書いた Natural and Politica…

ハロウィーンと死の舞踏

daily.jstor.org www.bbc.co.uk 10月31日はハロウィーンのお祭りである。私にはちんぷんかんぷんのお祭りである(笑)キリスト教に関連することを何もしらないわけではないが、なぜかハロウィーンを知らずにここまできた。trick-or-treating とか jack-o'-la…

第三言語の世界地図!

www.economist.com 今朝のエコノミストは、それぞれの国家の第三言語について。それを世界地図で表す楽しい企画。 この企画とは少しずれた現象だと思うが、人文社会科学の学者の世界では三つの言語を話す人たちが一般的である。英語圏出身で日本研究をしてい…

エコノミストから過去200年の各国の幸福度の測定

www.economist.com 出版物からとった各国の幸福度の変化。きっと一つの指標ですね。 19世紀から21世紀までの出版物に、幸福や不幸をあらわす単語がどのくらい現れているかを収集して、それぞれの国家の幸福度を測定したという論文。色々な議論があるのでしょ…

PhDを書いてからしばらくの期間の若手研究者の目標

wellcome.ac.uk ウェルカム財団から文系の若手研究者とその指導者へのメッセージを読んで、複雑な気持ちになりながら、確かに一理あると思った。 話は簡単で、一流の研究者を目指すのか、それを社会と文化に広げるのかという<選択>の問題である。研究者を…

家庭と職場と『神経衰弱の光秀』

1930年に出版された台本である「神経衰弱の光秀」を読む。作者の石角春之助(いしずみ はるのすけ、1890 - 1939)はジャーナリストであり、医師ではないが、医療と身体の問題に関してさまざまな出版を積極的に行っている。何かの機会に多くの書物などを読ん…