飯島晶子『伝わる声の出し方・話し方』


朗読家でYahoo! ブロガーの 「あきこさん」の新しい本のお知らせを拝見したので、アマゾンで予約して読む。文献は、飯島晶子『毎日5分の朗読トレで身につく! 伝わる声の出し方・話し方』(東京:日本実業出版社、2008)飯島さんのブログ・ウェブサイトはこちらです。
http://blogs.yahoo.co.jp/robanomimi_a
http://akikoiijima.web.infoseek.co.jp/

ビジネスのプレゼンを念頭において、魅力的な話し方のコツを伝授する本。ビジネスでもスピーチでも学会報告(笑)でも、「美しい」プレゼンというのは、自分が言うことを正確に理解している知性のあらわれであり、それを人に伝えたいという情熱がこめられているものだというのが大きなメッセージ。読まれた言葉で知性と情熱を伝えることのプロの朗読家がビジネスに役に立つ理由も、そこにあるのだろう。プレゼンを工夫しなさいといわれると、内容は空疎・貧弱なままで、外見や形式やフォントを整えることを考えてしまう私なんかが読むと、とてもためになった。

あと、わたくしごとになるけれども、私は子供の小学校の読み聞かせボランティアというのをやっていて、絵本を紙芝居のようにめくるスタイルではなくて、普通に朗読をしているので、そちらのほうでもとてもためになった。付属のCDで、あきこさんの朗読で宮沢賢治の「注文の多い料理店 序」が収められていたけれども、これ、がんばって練習して、レパートリーに入れさせていただきます(笑)あきこさん、素敵なご本をありがとうございました。