『来粒的冒険』(笑)


最近無駄話が多いけど、今日も無駄話を。出張の飛行機の中で、しばらく前に原作を読んで記事にした『ライラの冒険』の中国語字幕版を上演していたので、つい観てしまう。原作も読んでいたし英語の音声もあったので、中国語の字幕を見ながら映画を観ていると、中国語ができるようになった錯覚に陥った(笑)。

原作で一番面白かったのは、ダイモン(中国語字幕では「精霊」と訳されていた)という仕掛けで、それぞれの個人が持つ霊魂が動物の形を取ったようなものだと考えればいい。特にライラ(「来粒」)の精霊は、パン(「藩」)という愛称のオコジョのようなイタチで、色々な動物にめまぐるしく変身するけれども、そのあたりは特殊効果の大盤振る舞いで文句なくキュートに仕上がっている。よろいをまとった誇り高い白熊(「武装熊」)の特殊効果は、ちょっと難があったかも。

それ以外に、あまり言うこともないなあ・・・ 正直、劇場で観ていたら後悔するような映画でした。特に、ニコル・キッドマンが、ライラの母親で、誰もがその魅力の虜になる謎めいた美女の役を演じているのだけれども、彼女が金のドレスで登場したとき、『氷の微笑2』のシャロン・ストーンを観たときのような悲しい気分になった。・・・って、それはさすがにちょっと言いすぎかな。