病気がはやると魚の値段が下がる?


絵画資料の紹介。内藤くすりの博物館が所蔵している、1862年の麻疹流行の時の錦絵で、左側に描かれている麻疹の悪鬼を、色々な商品が征伐しているという趣向である。商品は、たとえばえびの寿司だとか、「二八」と書かれたそばだとか、カツオのような魚、まくわうり、それから船は吉原に通う船だそうである。 こういった商品の売れ行きが麻疹の流行のせいで悪くなったので、これらの商品が意趣返しをしているという主題になっている。 麻疹とえびの寿司と何の関係があるのかと不思議に思う人もいるだろうが、私もそこのところは実は分からないが、多くの流行病は食品に関係あると思われていた。

今ならば、芋焼酎や和菓子などが、三笠フーズの社長だとか太田元農林大臣に意趣返しをするという構図になるんだろうか(笑)