犯罪者の知能検査

同じ新潟医科大学の精神病学教室の知能検査から。 中村隆治・式場隆三郎「犯罪者の精神研究 第二回報告」『北越医学会雑誌』44(1929), no.1, 59-80.

163名の新潟刑務所収容の受刑者について、東大の心理学研究質と職業相談所が共同考案した「性能検査」を実施したもの。横領と文書偽造の得点が高く、賭博・放火の得点が低い。第一回の「知能検査」のほうでも、横領・詐欺・文書偽造が高く、賭博・放火が低いという結果が出たという。なんとなく、納得できる(笑) 

式場の研究は、いずれも、四分位だとか段階区分とか、今の言葉で言うレーダーチャート(式場は性能図譜といっている。Ingenogram という言葉もあげている)などを試験的という感じで使っている。まだたどたどしくて、こなれていない感じだけれども、統計処理とそのプレゼンを学んでいるという感じがする。