林春雄・古屋芳雄編『民族科学研究』

林春雄・古屋芳雄編『民族科学研究』第一輯 日本学術振興会(民族科学)第11特別委員会報告(昭和18年)よりメモ。

もともとは、昭和14年末に日本学術振興会に第11特別委員会が設置せられ、民族科学を研究するもので、体力、人口、家族制度ならびに民族毒、疫学乳幼児問題などにわかれて研究を行った。しかし、わたしと幹部は、必ず日本にことあることを予想し、この研究陣をはった。時局は事変とともに、人口問題が重要になり、昭和16年1月に人口政策確立要綱を閣議において決定し、民族力すなわち人口の量的・質的増強の政策を実行した。