泉鏡花「三人の盲の話」

泉鏡花「三人の盲の話」 鏡花全集第14巻に収録された短編。明治45年の作品。深夜に女の家に急ぐ途中で、四谷の谷底の坂道を上っているときに、辻で三人の盲に会って「女が自分の影に取り憑かれて殺される」という話を聞くという物語。影に憑かれるという主題、女に惚れて嫉妬したヤモリのような存在として盲が設定されているという特徴、四谷の谷底でガス灯がある坂というシーン、これらを憶えておくこと。