日本の戦犯の減刑について―日暮『東京裁判』より

日暮吉延『東京裁判』(東京:講談社, 2008) 戦犯に対して、裁判を行い、刑を確定したたのちにこれを赦免することは、アメリカの戦犯を裁く計画の一部であったため、ドイツでも日本でも早くから戦犯の赦免が論じられてきた。1949年の12月にマッカーサーは善行特典と拘束特典に基づいた減刑の実施を発表し、講和条約には戦犯の扱いが記された。