症例誌は、カルテや診療録などとも呼ばれ、医療の臨床についてのもっとも豊かな史料として、過去30年ほどの医療の歴史の中核的な史料として用いられてきました。このワークショップは、昭和戦前期の東京の私立精神病院のアーカイブズの症例誌を読んで分析してみようというワークショップです。参加者は、それぞれの症例誌を読んで、自分で分析してまとめるということを行います。
3月12日・13日の朝の9時から夕刻まで。場所は、私の研究室がある、慶應義塾大学・日吉キャンパスの来往舎の6Fの609号室の前になります。今年は、長期入院者を分析することを重点的に行います。
必要なものは、症例誌の読みにくい字を読むための「くずし字辞典」と、症例誌に多少ほこりがついていて手が汚れますので、丈夫なハンカチなどです。一日のみのご参加も歓迎いたします。