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学者としての仕事の能率を上げること

 The economy and productivity: Bargain basement | The Economist

 『エコノミスト』の記事を読んで雑感。記事の内容は、イギリスでは労働力が安価で移民を中心に多数存在するので、企業は投資より安価な労働力に頼り、構造的に弱体化しているという話。そうではないかと思っていた。その議論とはまったく無関係に、ショックというか、やはりそうかというか、深く反省したグラフがあったので、それについての雑感。

そのグラフは、G7の労働時間あたりのGDPで、上からアメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ、イギリス、日本の順である。日本の最下位ぶりはものすごくて、6位のイギリスにすら大きく引き離されての屈辱的な最下位。このグラフとは無関係だけど、これが、学者の仕事というか、より正確にいうと、自分の仕事を象徴しているというのが、私がここしばらく思っていて、何とかしなければならないと思っていたことである。

私の大学教員や学者としての仕事は、仕事の量も少ないし、質が高くないものがかなり混じっている。自分の仕事の質や量の評価は一番難しいものだが、正直言って、もっとできるはずだとずっと感じている。いったい何と較べて自分の仕事が少ない・質が高くないと考えているのかというのも難しい問題だが、きっと、外国の学者、特にG7の学者たちと較べている。それも、本当に特異な才能に恵まれた傑出した学者と較べているわけではない。著作などを読んだ印象からいって、私と同じくらいの実力を持っていると思っている学者と較べての話である。

もっとたくさんいい仕事をしたいのなら、もっと時間を掛ければいいのかというと、正直言って、かなりの時間を掛けていると思っているし、また、これ以上時間をかけるべきだと思わない。普通に睡眠時間を取って、普通に私的な時間をとって、月に一回か二回は妻とデートをして、そのうえで、いい仕事をたくさんするべきだと思っている。そうすると、定まった時間をどう有効に使うかという問題になる。この数年間、ずっと考えてきた問題である。詳しくは書かないけど、いろいろやってきたが、仕事の量自体が増えていることもあって、問題は全体としては解決されていない。

 どうすればいいんだろう。私のどこが間違っているんだろう。どこをどう変えればいいんだろう。こういう雑感を書かなければいいというのはもちろんだけど(笑)。