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『医学生とその時代―東京大学医学部卒業アルバムにみる日本近代医学の歩み』

『医学生とその時代―東京大学医学部卒業アルバムにみる日本近代医学の歩み』(東京:中央公論新社、2008)

 

東大の歩みを物語る写真集である。東京大学医学部・医学部付属病院創立150周年記念とあるから、1858年にお玉ヶ池種痘所の設立から数えて150年という計算である。お玉ヶ池の種痘所は、2年後に徳川幕府への移管を経て「医学所」「医学校」などと名前を変えて、1877年に東京開成学校と合併して東大医学部となる。

 

素晴らしい写真集である。正直言って驚くほどの豊かさである。その秘密は「卒業アルバム」を利用したことにあるのだろう。卒業アルバムの写真は明治30年代の末から始まっている。おそらく東大医学部図書館かどこかが保存していたのだろう。あるいは卒業生やその家族から卒業アルバムを提供してもらったものもあるのかもしれない。実際、卒業生やその家族から写真の提供があったようである。写真だけでなく、挿入されている文章などもなかなか質が高い。そうか、卒業アルバムという資料があったのか。また、そのようにして資料を集めて歴史的な写真集を作ることができるのか。なるほど。

 

本書は、アマゾンでは37,000円という価格がついているが、別のサイトで1万円ちょっとであったので、すぐに購入した。

 

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