エボラの宿主について―ナショジオの記事

2014年の末に西アフリカでのエボラ出血熱の流行は、約2万7千人に感染、1万1千人以上が死亡するこれまで最大の規模の流行になった。エボラが持つ大きな特徴は、これまでのところ、めったに流行しない疾病であるということである。1976年の最初の発見された流行から、エボラは散発的にしか起きていない。1977年から94年は、17年間も一件の患者も発見されていない。エボラのようなド派手な症状を出し、警戒されている疾病は、ヒトに潜伏しているとか、見落としているとか、そういう問題ではない。動物なりなんなり、何らかの宿主に寄生しているはずである。問題は、その宿主が何かわかっていないということである。

 

という魅力的な書き出しで始まっているナショジオの記事。コウモリが何らかの関係を持っているという慎重な意見が受け入れられている。面白いのが、最後に表明されている、もう一つのホストがあり、これがコウモリを噛むとコウモリが感染し、そこからヒトに感染するという考え方。もしそうだとすると、ペスト菌―ノミ―ネズミ―ヒトというペストとほぼ同じモデルじゃないか!と感心する。

 

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