飯山由貴「 Temporary home, Final home 」(愛知県美術館)

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飯山由貴「 Temporary home, Final home
 
《何が話されているのか、また何故その発話の形式と内容は、そうした形をとるのか》 映像、2015 年
 

飯山由貴(1988 年、神奈川県生まれ)は特定の事柄について独自に調べ、そこで考えたことや感じたことを編み物から映像まで様々な技法用いながら表現する作家です。 本展の作品は、飯山が家族の経験した幻覚、幻聴に耳に傾けることから始まっています。 やがて飯山の関心は、社会の中での精神疾患の位置づけへと広がり、美術、民話、医療福祉歴史的経緯など多角的な視点からそれを探ろうとします。こうした彼女の試みは、美術教育を受けた者によるアートとアウトサイダー・アート客観的な医療記録と主観的な創作物、そして健康と病気のように、相反するものを繋ぎ、重ね合わせるかのようです。 公立美術館での初個展となる本展は、その試みの過程を、空間全体を通じて追体験するものとなっています。是非ともご来場いただけますよう、お願い申し上げます。
 

開催概要 
会 期: 2015 年 8 月 7 日(金)―10 月 4 日(日)
会 場: 愛知県美術館 展示室 6 ほか 
開館時間: 10:00 – 18:00  金曜日は 20:00 まで(入館は閉館 30 分前まで)
休 館 日: 毎週月曜日・9 月 24 日(木)(ただし 9 月 21 日[月・祝]は開館)
観 覧 料: 一般 500(400)円/高校・大学生 300(240)円/中学生以下無料 
 
※( )内は 20 名以上の団体料金です。 ※上記料金で、本展およびコレクション展をご覧いただけます。
※下記に該当する方は無料です。
 1. 学校行事として来館する高校生および引率者。 2. 「身体障害者手帳」、「療育手帳」、「精神障害者保健福祉手帳のいずれかをお持ちの方。また、その手帳に「第1種」または「1級」と記載のある方に付き添われる 方 1 名。(美術館チケット売場で手帳をお示しになり、付き添いの方はお申し出くだ さい。)
 
 
企画 中村史子(愛知県美術館 学芸員) 
協力 アドアート株式会社