チャールズI世の左耳のイヤリング

 
イギリスの国王で17世紀に処刑されたチャールズI 世。彼がイヤリングの愛好者であったことを知る。
 
16世紀から17世紀にかけてイギリスの男性エリートたちの間でイヤリングが流行した。チャールズのほかにも、ウォルター・ローリーもイヤリングをつけた肖像画を描かせている。チャールズのイヤリングは大粒で見事な真珠で、一点だけの作品、左耳につけていたという。15歳の時に初めてつけて肖像画を描かせ、重要な肖像画のときには常に左耳につけて描かせていた。彼が1649年に処刑されたときにもそのイヤリングをつけており、民衆はそのイヤリングを求めて死骸に殺到したという記述すらある。しかし、イヤリングは無事に救出され、彼の娘に渡されて現在でも保存されているという。
 
1980年代から90年代にかけて、ゲイの男性は左耳だけにイヤリングをするのが流行だった。もともとはゲイであることのしるしでもあったが、私がイギリスにいたときには、だれでもそんな風にしていたことを、無関係に思い出した。