Buddhism and Medicine 新刊のアンソロジー

amzn.to

 

Buddhism and Medicine: An Anthology of Premodern Sources が刊行された。仏教と医学に関する重要なテキストの英語訳と指導的な学者による説明と聞いている。評者も素晴らしいコレクションだと絶賛している。Kindle で16,000円以上とさすがに高価だけれども買っておいた。これまで何度も、この部分の解釈は、仏教と医学の関係が分からないと理解できないだろうなということがあったからである。私が最初に専攻した初期近代のヨーロッパ医学で、キリスト教古代ギリシアの関係を考えていたことがヒントになっている。もちろん、日本の仏教とインドや中国や東南アジアの仏教は違うとか、そういう問題はあるだろうけれども、どうせ間違えるなら、何かをして間違えたほうがいい。

中村元『往生要集を読む』を最近読んでいる。源信が描いた光景の凄惨さに毎晩戦慄している。地獄の炎、焼けただれた金属と、刃物で切り刻まれる人間の肉と筋と骨。すさまじいですよ。一読をお勧めします。