医学史と社会の対話―歴史(医史)研究と社会との接点 /尾﨑 耕司(大手前大学)

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明治維新以降の日本の近代医療の形成は、世界の非西欧圏の近代化の中でも、特徴があるユニークなものです。正統医療であった中国医学を学んでも、それだけでは新規に医者になれなくなったこと。近代的な公衆衛生の模範であったイギリスではなくドイツを模範にしたこと。いずれもユニークな選択です。その結果、幕末までの蓄積に加えて、明治期に作られた新しい体制が大きな意味を持つことになります。その体制を読み解くことは、富士川游、山崎佐といった日本の医学史の巨人たちもかかわった、日本の医学史の重要な主題でした。その模様に光を当てる尾崎先生の記事をお楽しみください!