沖の島の禁足の地

 

日本野鳥の会 : Toriino (トリーノ)

 

日本野鳥の会の季刊誌である Toriino に、藤原新也が連載をしている。いつも鳥とは無関係だが胸に響く文章を書いている。今回もそのパターンで、九州は玄界灘の沖の島の世界遺産についてのいい文章を書いている。世界遺産というと、日本と世界から観光客を呼び込むこと話ばかりになってしまい、虚しい気持ちになることが多いが、沖の島はその反対で、むしろ禁足を強めている部分すらあるという。これまでの禁足の地であった神社の中枢の部分に、写真家として初めて招待されて、そこを撮影することが許されたという。しかし、三日間の滞在で風雨が続き、やはり拒まれたのかと思っていたら、最後の日の朝に、たった15分間だけ、早朝の美しい光に包まれた森を撮ることができたという。Toriino にもその写真が掲載されているが、当たり前であると同時に、魔法と神業のように美しい写真である。

藤原さんは、ヴェネツィアの猫を撮影した写真を観て、非常に感銘を受けた。黒人男性のヌード写真も憶えている。どちらも私が大学生の時に観た作品だと思う。