1960年代日本の医学部大学院生の無宗教性、そして医師の人生をもう一度繰り返すか

Bowers, John Z., and Joseph C. Hinsey. Medical Education in Japan : From Chinese Medicine to Western  Medicine. Commonwealth Fund Book. Hoeber Medical Division, Harper & Row, 1965.
日本医師会. 醫師倫理論集. 金原出版, 1968.
 
760人程度の医学の大学院生に聞いたところ、80%は宗教を信じていないし、また必要ないと答えたとのこと。残りが仏教とキリスト教を信じているという。共産党の湯物論的な考え方が影響があるのだろうか。
 
それから、これは小川鼎三も驚いているのが、大学院生の50%が、医師の人生をもう一度選ばないといっているという。これも、ものすごく複雑な質問とアンケートだと私は思う。一度、ハーバードの医学部の先生が講演くださったときに、「何の迷いもない。もう一度医者に生まれ直したいと思う」と聞いたことがある。