ミュシャ展 運命の女たち 静岡市美術館

「ミュシャ展」|静岡市美術館

 

2017年の9月に京都にはじまり、名古屋、広島、福岡を巡った展示に行ってきた。

ミュシャは私が学生の頃だった1980年代では東京で人気がある画家で、世紀末やファムファタールという企画でよく拝見した。そのころに買った絵葉書が残っていたりする。これはパリの全盛時代の話であるが、先日の新国立美術館のスラブ叙事詩や、今日の展示でも強調されていたアメリカでの発展と財源の確保など、世界を経めぐった人生と絵画の伸展が描かれていて、とても面白い。

会場の説明で何気なく触れられていたテーマだが、ミュシャがパリに滞在した時期には、心理学や超心理学にも興味を持ち、催眠療法などにもかかわっていたとのこと。そういわれてみると、パリの時期の女性が持つ特異な魅力がわかるような気がする。気がするだけですよ(笑)