映画『第七の封印』(1957)

https://en.wikipedia.org/wiki/The_Seventh_Seal

 

今日の歴史学Iは一学期に一回のブレイクの日である。英語の講義もないし、学生がそれを要約するエッセイもないので、教員にとっても学生にとっても負担が非常に少ない。講義の代わりに映画を見せ、それについて短い感想を書けば、その回のレポートは満点がとれるという、非常に楽な時間。

見せる映画としては先週まとめた中世のペストに深く関連するバーグマンの『第七の封印』(1957)を選んでみた。時間が90分であることもあって、通常の授業にぎりぎりで入る。映画の内容の適正については、私はいいと思う。たしかに、歴史的な正しさの問題で、中世のスウェーデンに鞭打ち苦行団が来たかとか、黒死病の時に魔女裁判が起きたかどうかというのは、重要なまちがいである、思想的な問題でも、そこで全面に出ているのはキリスト教の思想というより実存主義的な何かである。それにもかかわらず、歴史と映画のいい組み合わせがあるように思う。

私が知らなかったのだけど、2014年にDVDが発売されたので、3000円くらいで買って手元に置いておくといいのかもしれない。教室で上演するために図書館で借りたものは、音声がスウェーデン語で字幕が日本語というもので、英語なんて一か所でも使っていなかった。うううむ(笑)

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