ローレンス・M・プリンチーペ『錬金術の秘密ー再現実験と歴史学からときあかされる<高貴なる技>』(勁草書房、2018)

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もう一冊いただいた書物は、プリンチーペ先生がお書きになった名著で、ヒロ・ヒライ先生が訳されたおそらく名訳の『錬金術の秘密』です。錬金術が持つさまざまな重要な特徴を、古代ギリシア、中世アラビア語世界、中世ヨーロッパ、そして近代を先に論じたうえで、パラケルススを中心とする近世を論じた書物です。錬金術は私がものすごく苦手な領域ですが(笑)、パーゲル先生、プリンチーペ先生、ヒライ先生などのお仕事を通じて、少しは理解できるようになりました。価格は、日本語翻訳書物として高めなのですが、詳細な訳語などの部分が正確なので、日本語でのきちんとした議論で使えると思います。ヒライ先生、ありがとうございました!