磯部裕幸『アフリカ眠り病とドイツ植民地主義ー熱帯医学による感染症制圧の夢と現実』(みすず書房、2018) の書評

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週刊読書人』に磯部裕幸先生の『アフリカ眠り病とドイツ植民地主義ー熱帯医学による感染症制圧の夢と現実』(みすず書房、2018) の書評を書きました。ドイツの歴史学の博士論文をもとにした、とても優れた書籍です。帝国主義の時期のヨーロッパとアフリカの関係を、疾病や医療の歴史の中で考えること、とても大きな問題です。私も時々ですが著名な本などを読んで、考える素材にしています。この書評で用いた書物は以下の通りです。磯部先生の書物とともに、とても面白い書物ばかりですから、ぜひお読みください!

Helen Tilley, Africa as a Living Laboratory: Empire, Development, and the Problem of Scientific Knowledge, 1870-1950, The University of Chicago Press, 2011. 

Randall M Packard, White Plague, Black Labor: Tuberculosis and the Political Economy of Health and Disease in South Africa, University of Natal Press, 1990.

ジャック・ペパン. エイズの起源. 山本太郎訳. みすず書房, 2013.