ロシアの優生学の歴史の新刊・PDFだと無料です!

With and Without Galton: Vasilii Florinskii and the Fate of Eugenics in Russia - Open Book Publi

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優生学と言えばナチスドイツだけを取り出すパターンはだいぶ前に消えた。19世紀から現在まで、各国によって同じ優生学なり民族衛生の同じ言葉で大きく異なった形を取った理由を調べて、その上で近現代の本質を読もうとしている。Bashford, Alison and Philippa Levine. The Oxford Handbook of the History of Eugenics. Oxford University Press, 2010.は各国の優生学の歴史を丁寧に調べている。日本に関する記述は優れていると思う。

その中でロシアの優生学の展開についての新刊。著者はトロント大学のニコライ・クレメンソフ先生。クレメンソフ先生は、オクスフォード・ハンドブックでもロシアとソ連の項目を書いていて、彼が書いたロシアの優生学についての書物は読んでおかなければならない。PDFだと無料で手に入る。ぜひDLしてお読みください!