忍者と万川集海と薬の不在(笑)

吉丸, 雄. and 雄. 山田 (2017). 忍者の誕生, 勉誠出版.

藤林, 保. and 篤. 中島 (2015). 万川集海 :完本, 国書刊行会.

 

笑われるかもしれないけれども、一応、忍者に関する書物の現代語訳があることが分かって、取り寄せて読んでみた。笑われるかもしれないが、忍者が中国の道士のような霊薬を持っているかどうかのチェックである。

忍者はそういう霊薬やその大系を持っていないというのが今のところの結論。話としては、一応分からないでもない。万川集海という17世紀に成立した忍術の大成においては、冒頭の部分を読むと、生きる欲望や生命の軽視というイデオロギーがある。いざという時の大けがのために薬を持っているということは、自らの生は軽視しなさいということとは違う。なるほど。

少し大事な不在の話かもしれない。もしだとしたら、この部分、2センテンスか3センテンスで構成しておきます。私が間違っていて、忍者が特別に持っている薬の体系があるのなら、ぜひ教えてください!