江戸時代の製薬技術の発展について

江戸時代の製薬技術の発展について。中国からの技術とオランダからの技術が導入され、技術をまねるのが上手な日本人は熱心にその技術を再生しているのですね。図版も使ってみるかもしれないです。

宗田一, 日本製薬技術史の研究, 薬事日報社, 1965.5
 
樟脳や軽粉の製造についても、樟脳自体は存在したが、当初は中国で技術的に完成され、薬剤となって輸入されていたが、16世紀後半から技術が導入されて日本が製造するようになった。これは、中国や琉球から導入されて、薩摩で定着し、土佐で発展したのだろうと考えられている。オランダからは、初期から技術の学習がはじまり、1671年に渡来のオランダ人に薬種32種類の製造法ならびに効能が問われている。これは貴重なものとみなされ、多くの写本が残っている。