Public Domain Review の楽しい記事(笑)

publicdomainreview.org

 

アメリカの人気サイトに Public Domain Review があり、楽しい記事をよく書いている。しばらく前に存在を知り、メールを配信してもらうサービスに入ったけれども、あまり読まなかった。エコノミストもそうだし小説や映画もそうだけれども、楽しいものを読まずに学問ばかりしていることが、学者の人生の魅力を落としているのだろうなと痛感している。でも、特集号の本を買ってから、人気が分かりはじめて、読むようになった。
 
そして今日の楽しい記事。まずは色付けの問題。これは実は初期近代から引き継がれている伝統である。出版自体は白黒で、そこに読み手がカラーで着色している証拠や方向性をたくさんまとめている。博物誌や化粧に関する素材もあって、医学や解剖学に関しても調べるとたくさんのマテリアルがあるのだろうなと思う。もう一つは、オハイオ州クリーヴランド美術館が、そのコレクションをすべて公開したとのこと。解剖学の歴史で、解剖学と人体描写の密接な関連の証拠としてよく使われる画像がそのまま使われていた。
 
・・・という読み方は、結局は、学者の余暇の楽しみ方なのだろうか。いや、結局というより、最初から最後まで学者の余暇というよりも、ほとんど本業ではないか。でも、それが楽しい時は、それでいいのだろうか(笑)