薬図鑑のシャーマンと妖精(笑)

『王様のくすり図鑑』『王子様のくすり図鑑』『皇帝の漢方薬図鑑』をもう一度読む。植物と動物と鉱石の比率の話で、2016年では48点、2点、3点となり、動物の比率が3.7%となっている。明治や昭和の10%と大きく違う。

これは真面目な話である。不真面目な話というと、王子様のくすり図鑑のイラストが可愛いと、とても人気がある。現代流行のアニメ風で、趣向をこらしたポーズや武器や表情をしている。総じて以前に作られた薬は魔術系のキャラクターである。1956年に開発された「カチリ」は「結界の白き守り人」で、神道の衣装と道具を持っている。実は明治時代の日本で生まれたとのこと。1954年の「ヒルドロイド」は「荒れた肌にいやしの祈り 白い肌のシャーマン」というシャーマンの老婆として描かれている。1952年の「ワセリン」は「赤く暴れる肌を守護する結界の祈とう師」である。年老いた魔術師たちである。

一番古く開発された薬品は1918年に売り出された「ビオフェルミン」である。ここでは時系列が逆行して、妖精となっている。「悪い菌にさようなら おなかの平和を愛する妖精」とのこと。実際、一番の可愛いキャラクターにビオフェルミンを選ぶ人が多いらしく、図版もネット上に存在しました(笑)

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人気が上位の妖精であるビオフェルミン。ライバルの魔術師もいますが、最も以前に開発された薬です。