アトリと集鳥と花鷄とbramblingとbramble とbrandling(笑)

日本野鳥の会のデスクカレンダーの3月の鳥はアトリ。冬鳥として渡来。秋には群れを作って山地の林で木の実をたべる。春先には広い耕地に出現。地上で草の種子や穀類をたべる。年によっては何十万羽という大群が渡来して、人々がその大きな群れに驚くという。私は巨大な群れは見たことがないが、YouTube で観たものでは、これは観ておくといい。
 
 
アトリは鳥名の由来辞典によれば大言海を引いて「集鳥」と書き、アツマル・トリがアトリになったという。これが、フィールド図鑑日本の野鳥の「アトリ」によると、漢字は「花鷄」である。由来辞典も「花鷄」という呼称を上げているが、ここでの読み方はハナトリ、あるいは中国語風だとカケイと読むようである。うううむ。
 
英語も難しい。英語で言うと brambling. もちろんこの単語は大体知っていた(笑) コリンズを見ると、これはフィンチの一種で、オスの頭の黒い部分とそうでない部分の対比が分かりやすいという。この黒と別の色の対比は、 brambling という鳥の名前の起源に影響を与えている。そのもとは、bramble か branbling である。m と n の区別には、実は初めて気がついた。 bramble というのはブラックベリーの意味。branbling は縞が入っているミミズの意味。どちらも黒と別の色の縞模様が強い。brambling, bramble, brandling.  アトリ、ブラックベリー、シマミミズ。うううううむ。