17世紀イタリアの人体図像集

publicdomainreview.org

 

パブリック・ドメイン・レヴューを見ていたら、とても楽しいコーナーがあったのでメモ。1620年代に出版された画像集が、まるで20世紀のキュビズムの作品のようであるとのこと。これはイタリアの画家であるジョヴァンニ・バッティスタ・ブラチェッリという人物の作品である。このサイトには、1624年に刊行された画像集から数多くの図像が掲載されている。その図像では、通常は二つの人体が、抽象度が高い図形の構造として描かれている。表現するのが難しいが、円、四角形、鎖、箱などから人体が構成されている。アルチンボルド、ルカ・カンビアーソ、ジャック・カロなどの画家や版画家たちから、ブラチェッリが影響を受けたという議論もある。多くの人々が、これは解剖図からの発展と考えるだろうが、私には非常に新しい構図であった。英語での優れた案内もあり、DLしておいた。
 
ごたごたとメモしたが、実際に見ていただくのが一番いいです。アメリカの国会図書館にアクセスするとすべてのページを見ることもできます。