ジープとジープ(笑)

昨日のOEDの「今日の単語」は zeep, n. である。私がそうだが jeep, n. と混同して分からなくなったのでメモ。

jeep、あるいは Jeep は四輪駆動車の商標である。もともとは第二次大戦時にアメリカ軍が欧州に投入した軍用車で、大活躍して、60万台を超える大ヒットとなった。アメリカのヨーロッパ戦線の総大将であるアイゼンハワーによると、原爆、輸送機、バズーカとともに、第二次世界大戦に勝利できた四つの要因の一つである。この軍用車は1940年に開発されたが、1941年には俗称として Jeep あるいは jeep と呼ばれていた。理由は General Purpose (万能)だから、そこからジープとなったのではないかという説などがある。

とても細かい話をすると、この jeep の音は軽い。発音記号で書くと【dʒíːp】 である。それに対して、zeep の音は重く、【zíːp】となる。意味の違いもあり、zeep はハチやトリや弾丸が、摩擦や高速移動の音を出している状態をいう。19世紀中葉からの用例にはクマバチやスズメやコマドリなどがあげられており、たしかにパワーがある。音楽でいうと「熊蜂の飛行」の時に弦楽器が出すような音が zeep である。jeep とは関係がないらしい。

とても勉強になった。 jeep と zeep が一瞬で区別できて、異なる発音ができるようになれるようにメモしておいた。