ル・ゴフ『中世の身体』よりメモ

Le Goff, Jacques et al. 中世の身体. 藤原書店, 2006.

ダヴィンチが肝臓を重視したことに関して、頭と心臓を比較しているル・ゴフの書物があったので確認して引用しておいた。

 

「13世紀から15世紀にかけて、心臓のイデオロギーが花開き、妄想すれすれの想像世界の助けを借りて増大する。12世紀には神学者リールのアランがすでに「体の中の太陽たる心臓」を讃えている。」一方で、頭も発展するが、その力は中世には心臓が完全に圧倒していた。一方、それに対して、肝臓が欲望の重要な器官となるという記述がある。

もう一つ、これはベースにして引用する部分があったので、それも引用しておいた。「結びーゆるやかな歴史」の冒頭である。

歴史家と歴史愛好家にとって、身体史には一つの利点があり、ほかでは得られない興味をもたらしてくれる。身体は、ゆるやかな歴史に例証を与え、これを豊かにしてくれるのだ。深いところでは、思想史、心性史、制度史であり、技術史、経済史でさえあるこのゆるやかな歴史に、形が、身体が与えられる。