アーサー・コナン・ドイルの父の晩年の精神疾患とカリフォルニアの図書館の挿絵コレクション

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今朝はエコノミストエスプレッソをゆっくり読んで、訪問先のサイトを少し探検したりして、楽しい時間を過ごした。もともとは、カリフォルニアのハンティントン・ライブラリーで Nineteen Nineteen という展示をしているという話である。現代の100年という視点で、1919年に何が起きたかを伝えるという面白い展示である。そこから、ハンティントンには憧れているが、実は行ったことがなく、庭と図書館と美術館の融合に感嘆しながら見ているうちに、アーサー・コナン・ドイルの父親が晩年に精神病になって精神病院に入っていて、その時期にも妖精の挿絵などを書いていた展覧会を見て、熱心に読んだ。

アーサー・コナン・ドイルの父親は、チャールズ・アルタモント・ドイル (Charles Altamont Doyle, 1831-1893) という名前で、職業は挿絵作家であった。父親も兄も著名なカリカチュアや挿絵の画家であった。チャールズもそこそこ成功して、息子との写真などもあるが、酒中毒とうつ病などによってスコットランドの精神病院に入院し、10年以上幾つかの精神病院に在院して死亡した。アラン・ベバリッジ先生がいくつかの論文を書いており、芸術と精神医療の結びつきを描いている。Wikipedia に引用されているので、ご覧ください。

何がどこにあるのかがよく分からないけれども、その時期に描いた挿絵などがカリフォルニアのハンティントン美術館に寄付されている。その中の一つの大きな主題が、イギリスの風景や庭の、動物や植物と妖精を一緒に描いたものである。非常に美しい。また、動物・植物の名称と迷信を踏まえているとのこと。そのような作品は精神疾患の患者だから描いたのか、患者であるにもかかわらず描いたのか、よく分からない。

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MADAM と DAM MAD ドイルの描画の一つです