毎月一回服用の新しい21世紀のピル

お待ちかねの土曜日のエスプレッソ。今回も楽しい記事で、ボクシングの話、アリアナ・グランデたちの2010年代のヒット歌手の話など、とても面白かった。しかし、ここは医学史研究者としては、21世紀の新型の毎月一回服用のピルの話をメモ。

毎日服用するタイプのピルは、もちろん有効である。ただ、毎日服用が多少乱れると排卵が起きてしまい、アメリカのピル服用者のうち9%が失敗して妊娠してしまうとのこと。それを乗り越えるために毎月一回服用して有効な新しいピルを開発しており、現段階ではブタで実験したら29日間は有効であるとのこと。これは、HIVマラリアを対する薬などを入れる容器の開発が重要であるとのこと。これは21世紀の発展途上国の女性にとっての新しいピルであるとのこと。

ブタの次は人間の女性で実験するのだろうと思う。1950年代に実験が行われた時には、アメリカの白人女性ではなく、プエルトリコの貧困で文盲の女性たちを使い、副作用が非常に強く、頭痛や嘔吐などが多く、3人が死亡したという良くないエピソードであった。このことをきちんと認識して、今回は安全な実験ができるでしょうか。