新国立劇場で『イヌビトー犬人』の公演!

www.nntt.jac.go.jp

 

Covid-19の流行と共鳴した芸術の世界に触れるチャンスがいくつかあり、その一つとして、演劇の新作である『イヌビト』が公演される。主題は、医学史研究者としては狂犬病である(笑) 専門ではないけれども、狂犬病という主題は歴史も古く、人間と犬の接触を雄弁に語る疾病で、本もたくさん出版されている。今回の公演は新国立劇場の中劇場で8月から。これから劇場を再開していくThe Atre がキャンペーンをしていた。もともと親子用のダンスとのことで、久しぶりに家族と一緒に行って、終わったらみんなで鮨でも食べようかな。

 

 

 

 

ミュンヘンにおけるcovid-19 の調査

www.newyorker.com

 

もうひとつ、今度は New Yorker の記事から。2020年の3月からミュンヘンで行われている検査で、covid-19 の感染がどのように広がるかというリアルタイムの調査である。上海からビジネスの関連でミュンヘンにフライトした人物から広まったとのこと。それから covid-19 がどのように広がるかという調査に、ミュンヘン市民が非常に熱心に参加してくれたとのこと。調査にかかるお金は1億円を少し超すくらい。とても順調に進んでいるとのこと。ドイツに死者が少ないことの理由の一つに、遺伝が強く関与しているのではないかとのこと。これは、多くの理系の学者たち、そして医学史のような人文社会系と理系の境界の学者たちも興味を持っている問題である。よく分からない問題だが、日本という地域にはさまざまな遺伝子が共存していて、これで疾病の分析をきれいに説明できる論文を読みたいですね。

記事の中でメルケルの落ち着いた態度が称賛されている部分で、「彼女は量子化学を勉強したから」と書いてあった。メルケルには当てはまるかもしれないが、世界のどこにでも当てはまるわけではない。政治学の実行者側と優れた理系の力はどのように両立するのだろうか。

 

スラブとスロヴァキアとスロヴェニア

今日の Bing の風景・観光写真はスロヴェニアの山岳の自然公園写真。とても美しいので説明を読んだ。そこで「イタリアとスロヴェニアの国境」という言い方をしていて、いつものことだが、全く分からなくなった。私は「スロヴェニア」というと「スロヴァキア」とあまり区別がついていないし、どちらも「スラブ」なのだろうかという根本的な疑問が出てしまう。イタリアが「スラブ」の国と接触しているということもよく分からない。
 
Wikipedia などを少し調べた分かったこと。一番の衝撃は「スラブ」が二つに分かれていることである。世界地図を載せておいて、赤いスクエアで強調した場面が、私が知らなかったスラブの部分である。これは「南スラヴ」South Slavs と呼ばれている。だから「スロヴェニア」というのか!そして、昔は「チェコスロバキア」であった国を二分してできた「スロヴァキア」は、「西スラヴ」West Slavs と呼ばれている。ロシアなどは「東スラヴ」である。Kindle でよさそうな本を無料で提供していたので、それをダウンロードしておいた。
 

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医療英会話205

医療英会話キーワード辞典。少し忙しかったのですが、再開できました。一日3ページずつ音読。pp.644-646.  「ヘア」から「へこみ」まで。
 
ヘア
hair, public hair
 
平易な
plain, simple, easy
speak plainly, in pain language
 
平均
average, typical, mean
How much on average do you drink a day?
On average, how much do you drink a day?
On average, how many hours of sleep do you get?
The average age for a girl to have her first period is twelve years.
The average age of the onset of menstruation is twelve years.
Please tell me what do you eat on a typical day?
 
閉経
menopause, the change of life
Have you already had your menopause?
When did your periods stop?
When did you stop menstruating?
How old were you when you had your last period?
 
平衡
lose one's mental/physical balance
keep one's mental/physical balance
Let us check your balance.
 
平行な
parallel
Please walk straight parallel to the white line on the floor.
 
並行
along with, in parallel with, side by side, at the same time, simultaneously
I am planning radiation therapy along with chemotherapy.
I am planning to start radiation therapy and chemotherapy at the same time.
 
平行棒
Let us start your training on the parallel bars.
stand in the parallel bars and practice walking
 
閉鎖
close, confine, occlude, obturate
Your stoma should close up within a few months from now.
Is your class closed due to the flu outbreak?
 
平日
weekday
The cafeteria in the hospital is open on weekdays from eight-thirty am to six pm.
 
平常
usual, normal
self-possession, one's self-control
 
閉所恐怖
claustrophobia
Are you afraid of enclosed spaces?
 
平静
calm, composed, quiet
stay calm in the face of an emergency
remain calm/keep one's composure
keep one's cool
lose one's composure, lose one's presence of mind
lose appearance of composure
regain one's composure
 
閉塞
block, blockage, obstruct, obstructive, occlude, close
I am going to give you a treatment to dilate the blocked blood vessel.
 
平熱
What is your normal body temperature?
Your temperature is back to normal.
 
併発
complicate
Gout is one of the common complications of hyperuricemia
The measles has developed into encephalitis.
 
併用
take together, take at the same time, simultaneously, combine
Taking this sleeping pill and alcohol together is dangerous.
When you take this together with other medications, be sure to check with your doctor.  
 
ペース
Please exercise at your own pace
quicken one's pace
slacken one's pace
walk at a slow pace
 
ペースメーカ
have a pacemaker implanted in one's body
implant a pacemaker inside the body
 
Please wipe the gel off with these paper towels
 
ペグボード
Here a peg board with several holes in it.  Let us practice inserting pegs into the holes.
 
へこみ
dent, depression, dimple
When you press the swollen area with a finger and then remove it, does it does the dent remain for some time?
Does the skin on your breast appear dimpled?
Do you have a dimple in the skin of your breast?
have an inverted nipple
 

インドのマリッジ・コンサルタント

www.netflix.com

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マリッジ・コンサルタントの正解!

 

土曜日のエスプレッソ。今週は強烈に面白い。深海魚が持つ色である「黒」の話、Norman Ohler という小説家・ジャーナリストがいて、私も読んでとても楽しかった Blitzed! というナチスの中枢における薬物の影響の本も書いているが(歴史学者には評判が悪かったとのこと)、彼が新しくナチス下のカップルという味がある歴史書を書いたとのこと、これらも楽しかったけれども、やはり一番楽しかったのは、インドのマリッジ・コンサルタントの話である。
 
インドのムンバイの国際ビジネスの話である。日本で何というのか知らないが、結婚相談所というのかしら。お見合いおすすめ相談所というのかしら。教養富裕層の男性女性を相手にしたビジネスで、インドのおばさんが出てきて成功談を語り、それがドラマ風に構成されている。ここを見るとインドのお見合いの規模が分かる。なかなか素晴らしいです。

リンダ・ロンシュタットとモハメッドのラディオ

今晩のお風呂に入って、カーラ・ブルーニのCDを掛けていた時に、45年くらい前によく聞いていた音楽が蘇って、それを歌っていた歌手の名前も調べて分かり、中学生時代の音楽の世界の大切な部分が帰ってきたのでメモ。
 
お風呂でぼうっとしている時に、歌詞の中でタイトルになる部分が、突然に帰ってきた。 Mohammed's Radio ♪である。これが分かれば、Google で検索して、歌手の名前、アルバムの名前がわかった。歌手の名前はリンダ・ロンシュタット、アルバムの名前は 1978年に発売された Living in the USA である。 アマゾン・プライムでそのアルバムを掛けて、一つ一つの優れた唄を思い出した。その中でも彼女の Mohammed's Radio は素晴しい唄だと思う。もともとはウオレン・ジーヴォンの名曲。
 
彼女は私の青春の中の本当の実力者だった。私が最高だと決めていた歌手はオリヴィア・ニュートン=ジョンだった。そのような時に、彼女よりもはるかに歌がうまい女性歌手が現れた。それがリンダ・ロンシュタットだった。 Living in the USA は何度も何度も聴いた。ついでに書くと、エミルー・ハリスも本当の実力者で、Roses of Cimaronも何度も聴いた。それでも、決めたことは変わらなかった。というか、変わらないと決めているというのが正しいのだろう。
 

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1978年のアルバムです

世界の国家・都市別の covid-19 の死者数のデータ処理

 
エコノミストからもうひとつ非常に面白いデータ。covid-19 のインパクトを国際比較したという記事である。いくつかの大切なポイントがあり、一番重要なのは、死者数に集中していることである。具体的には、必ず記録される死者数と、その中でcovid-19 によるとされた死者数の両者を較べてみるという手法である。これが最も重要な手法だと思う。いくつかの国家では第一波のピークが過ぎている、ある国ではこれから第一波ということがはっきりとわかる。面白い問題は、一般死者数とcovid-19 における死者数のズレである。ヨーロッパではだいたい一致しているし、スウェーデンやドイツやデンマークなどの福祉のお手本の国家ではきちんと一致している。一方、中南米ではズレが非常に激しい。
 

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スウェーデンやドイツの一致したデータ

 

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中南米諸国のズレたデータ


 
日本のニュースでは、この問題をめぐる議論になかなか出会わないような気がする。死者全体の数と covid-19 による死者の数の双方を出してくれると、状況をきちんと把握できる。患者数が東京で再び急速に増加しており、covid-19 による死者数はほとんど変化していないのだから、死者数一般のデータに言及してくれると、重要なことがわかると思う。