ミス・マープルの若い女性時代の夢

言い訳は自分でもよく分からないが、アガサ・クリスティーは良く読む。その中で『魔術の殺人』というミス・マープルものの作品を初めて読んだ。きっと面白いのだろうと思うが、ミス・マープル若い女性時代の将来はこうしたいという夢をはじめて知った。日本語でいうと「ハンセン病患者の看護婦」、英語でいうと You are going to nurse lepers, Jane, and I was going to be a nun.  である。アガサ・クリスティーミス・マープルがモデルにした憧れのハンセン病の看護婦というのは誰だろう?少し調べて、Kate Marsden かもしれないと思った。女性であり、探検家であり、女性同性愛者であり、とても面白い人物である。 彼女のシベリア紀行記が99円だったので買っておいた。

 

en.wikipedia.org

 

 

<式場隆三郎と脳室反射鏡>と横浜トリエンナーレとwaitingroom の飯山由貴展

www.ncam.jp

 

式場隆三郎と脳室反射鏡>という展示が行われている。最初は広島で、しばらくすると新潟で展示される。東京でも展示するのかもしれないが、よく分からない。式場は精神科医、私立の精神病院を経営しながら、文学や芸術を取り上げて活躍した人物である。著書は200冊もあるとのこと。博士論文がヴァン・ゴッホについての論文で、それ以降も狂人の建築家であり「二笑亭」を名乗った渡邉金蔵についての評論などが素晴しい論考である。キャリアの初期は静岡脳病院の院長であり、それと東京のハンセン病の療養所の比較に触れた文章も面白かった。日程を見ると、8月か9月に日帰りで新潟往復ができるだろう。
 
もう一つの展示が横浜トリエンナーレの飯山由貴さんの展示である。飯山さんのお仕事に関しては、精神医療と深い関係を持っているため、しばらくの間、展示を見たり、深いお話をしたりしてきた。今回のお仕事もとても楽しみにしている。これまで、東京以外の場所でいうと、名古屋、香川県の直島、そして仙台などでお仕事を拝見してきた。もちろんどこも素晴らしい展示だったけれども、直島の展示が素晴しく、これについて waitingroom でも作品を一つ再現するとのこと。実は横浜トリエンナーレに行くのも今回が初めてである。色々と楽しみにしています。 横浜美術館は昔
 
 
 

Covid-19 とコウモリの研究

www.economist.com

 

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エコノミストの記事より。現在の段階では パンデミックを引き起こしているコロナウィルスであるSARS-Covid-2にとても似ているものはコウモリの身体にあること。その特定の種類のコウモリは中国本土というよりも東南アジアに数多く住んでいるとのこと。WHOが近々大規模な調査を始めるとのこと。楽しみにしています。とりあえず、コウモリの本を買っておきました(笑)

 

 

永井荷風『ふらんす物語』と「ヒステリー式の大丸髷」

ふらんす物語』という美しい紀行文がある。永井荷風がパリに10か月ほど滞在したあとの出版した文章である。私はフランスに行ったことがほとんどなく、数年前にパリに一週間いただけだが、やはり素晴らしい街だなあと心の底から感銘を受けている。フランスに生きることを自覚しているフランス人たちが、圧倒的にかっこいいと思う。
 
永井荷風がこのフランス滞在、ことにパリ滞在を愛している。パリへの愛と反比例するかのように憎むのが東京であり、東京で暮らしている日本人である。『ふらんす物語』の最後の章である「悪感」が、まさに日本に対する悪感や憎しみが結晶している。日本で嫌うものを列挙している部分があって、とても面白い。その中で「規則、区役所、戸籍、戸主、実印、容色の悪い女生徒、地方での大学生、ヒステリー式の大丸髷、猿のような貧民窟の児童(がき)、夕日の射込む雪隠、蛞蝓の這う流し下」というような一節があり、もちろん色々と面白い。賛成するアイテムも反対するアイテムもある。
 
一つよく分からなくて説明してほしいのが、荷風が嫌いなもののひとつの「ヒステリー式の大丸髷」である。ヒステリーはヨーロッパの伝統では未婚の女性である。これは古代ギリシアヒポクラテス以来の伝統である。ところが、日本では、未婚のヒステリーと、既婚でかなり年齢がいった女性、おそらく更年期の時期の女性のヒステリーという、二つのヒステリーがある。その中で「大丸髷」というと、既婚の女性に(おそらく)なる。江戸時代から明治時代の日本の髪型でいうと、未婚の女性は島田髷、既婚になると丸髷になるとのこと。この一句は、未婚の娘だけではなく、既婚の女性がヒステリー的で大嫌いだと言っているのだろうか。
 
 

医療英会話206

医療英会話キーワード辞典。一日3ページずつ音読。pp.647-649.  「ベジタリアン」から「ヘルスケア」まで。
 
ヴェジタリアン
vegetarian
 
ベスト
I will do the best I can.
I would like you to be in the best condition for the surgery. 
This treatment is the best option available.
 
ペスト
bubonic plague
Yersinia pestis
 
へそ
The navel is wet and sticky.
 
別の
You will be transferred to another room.
Please come and see me on another day.
Let us talk about it some other time.
I will sty another treatment.
 
別に
separately, apart, particular, specifically
He lives separately from his parents.
I have nothing to do tomorrow.
 
別居
separate, get separated, live apart
Are you separated from your husband?
She has become depressed since she separated from herr husband.
 
別条
This symptom is not life-threatening.
 
ベッド
Your bed is electronically operated.  
I am going to show you how to operate your bed.
You can lower your bed by pushing this button.
You can sit up in bed.
 
ペット
Do you have any pets at home?
Are you allergic to pets?
 
PET
A PET scan is an imaging test to detect cancer.
 
ベッド柵
When the beside rails are up, please do not get out of bed by yourself.  Instead, please push the nurse call button for help.
For your safety, I will put the bed rails up.
 
ヘッドフォン
Please put these headphones on.
Please wear headphones to listen to music.
 
This headrest will support your head.
 
Are you allergic to penicillin?
 
ペニス
have sores on one's penis
Do you have any pain in your penis, testes, or scrotum?
have itchy lumps on and around one's penis.
 
ペパリン
I am going to put you on heparin, a medication that helps prevent blood clots.
 
ベビーカー
stroller, baby buggy, pushchair
 
ヘモグロビン
The haemoglobin level is below normal.
The HbAlc test is an important marker of blood sugar control.
 
部屋
Is it all right with you to share a room with another patient?
 
減らす
reduce one's daily calorie intake
reduce the risk of infections
lost one's weight
cut down on salt
lighten a person's financial burden
 
減る
Have you recently lost weight?
How much weight have you lost?
The menstrual flow has decreased recently.
 
 

人口増加が鈍くなっているとのこと

www.economist.com

 

エコノミストの新しい記事。世界の人口増加のペースが鈍ってきているとのこと。これまでは2100年を超えた時点で110億になり、それがピークだろうと言われてきた。出生率の減少などを考えると、ピークはそれよりもかなり早く、2060年代でおよそ90億くらいだろうとのこと。2100年には世界の人口は減少をはじめているとのこと。韓国、スペイン、それから中国などの人口も、2100年には、現在よりも25%から50%の現象を見せているとのこと。