函館市立病院で毒ガス攻撃を受けた時の演習のフィルムが見つかりました!

 
20世紀の前半の医学になると、フィルムが比較的頻繁に見つかるという印象を持っている。まだ公開にはいたらないが、大きな病院などでは、そのようなものと出会う。色々なヴァージョンがあり、その一つに、毒ガスの利用がある。第一次世界大戦のヨーロッパの戦線で毒ガスとして化学兵器が大規模に用いられ、130万人の負傷者、死者は10万人に迫る被害が出ていた。これに関しては、数多くの学術書や論文が書かれている。
 
日本軍も毒ガスの開発と防御に非常に敏感であった。1918年の末には、動物を用いてすでに実験をしたという新聞記事があった。その後も、多くの書物、新聞記事、実践が行われていた。これに関しても、かなりの学術書や論文などが書かれている。
 
その中で、日本が毒ガス攻撃を受けた時にどのように対応したらよいか演習をするというフィルムが函館市立病院で見つかった。病院のスタッフが、毒ガス攻撃にどのように対応するかを演習したフィルムである。取材に答えて、事実と想像力の双方において大きなインパクトがあるフィルムだった。それに関する NHK函館の報道が今週の木曜日まで公開され、8月に函館で公開されるとのこと。
 
病院のアーカイブは色々な意味で豊かさと可能性を持っている。毒ガスに対する演習など、きっと多くの病院の倉庫で眠っているのではないかと思う。それを発見し、その市の医療と科学、そして政治経済文化社会などを分析して優れた論文が書かれるだろう。また、学生で、そのような指導を希望する方は、ご一報いただければ。
 
 

光平有希先生から『ポップなジャポニカ、五線譜に舞う』を頂きました!

光平有希先生から新刊の『ポップなジャポニカ、五線譜に舞う』(2022)を頂きました。日本文化研究センターが所蔵する大衆音楽楽譜(いわゆるシートミュージック)で表象されている日本らしさを示す画像を紹介した素晴らしい書物です。一冊お手元に置いてください!

光平先生は 2022年の9月に発売される History of Psychiatry の 近代東アジアの特集号に、呉秀三音楽療法などを英訳して掲載しています。日本語だけでなく、英語でも業績を積み重ねている若き俊英です。それだけでなく、5年ほど前に、松沢病院でピアノ弾かれ、野澤徹也先生の三味線と共演した講義もぜひご覧ください!

 

igakushitosyakai.jp

 

 

 

 

History of therapeutic uses of placenta in Japan

A few weeks ago, Mika and I had a walk around our Nishikata apartment. It was a bright Sunday morning, and people starting to get up slowly for a cup of coffee. We went to the Sendagi area and visited Nezu Shrine by chance. There we found the place of the burial of the placenta of one of the Shoguns of Tokugawa. The placenta has had a long, intriguing, complicated and ethically ambivalent history in Japan and perhaps China and Korea. I have started to read some books and papers, which are really fascinating. It is an encounter of my new small research. 

 

 

 

 

河本先生から『ダ・ヴィンチ・システム』を頂きました!

河本英夫先生という偉大な学者がいて、多くの人々が敬愛しています。彼が書いた膨大な書物に新たに加わった『ダ・ヴィンチ・システム』という一冊を送ってくださいました。私は、歴史上の最も偉大な人物を上げろと言われたら、ほぼ何の迷いもなくレオナルドを上げます。河本先生の優れた分析を、唸りながら拝読すると思います。どうもありがとうございます!

 

 

 

 

福士先生、市川先生、ベイ先生から『暮らしのなかの健康と疾病』を頂きました!

先ほどはベトナム医療史でしたが、もう一つは東アジアの医療社会史です。福士由紀先生、市川智生先生、アレクサンダー・ベイ先生などが編纂した中国・韓国・日本を軸にした論文集を頂きました!どうもありがとうございます!

 

『暮らしの中の健康と疾病』を頂きました!

 

小田なら先生から『<伝統医学>が作られるときーベトナム医療政策史』を頂きました!

現在は東京外語大学で教えておられる小田先生。博士論文をもとにした『<伝統医学>が作られるときーベトナム医療政策史』を頂きました!どうもありがとうございます!ベトナムにおける流れは、日本の医学史の研究者にとって大事ですね。

 

小田先生から頂きました!

 

日本野鳥の会の全国鳥類繁殖分布調査

日本野鳥の会の会報誌である『野鳥』は面白い記事が多い。自然史と環境保護が鳥のカラー写真と地図とともに紹介されている。2022年3・4月号は、全国鳥類繁殖分布調査の報告である。PDFをダウンロードして、自分が実感していることを確かめてみた。一番印象があったのはイソヒヨドリ。30年前は珍しいのですねと言われていた野鳥が、都市でも田舎でも当たり前の鳥になっていった。

 

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イソヒヨドリの大飛躍!

 

www.bird-atlas.jp