アメリカの銃撃大量死

アメリカの独立記念日にシカゴの近郊の街でパレードが行われていた折に、銃撃で6人が死亡したとのこと。どう表現していいのか分からないが、亡くなられた方のご冥福をお祈りします。

 

エコノミストはこの記事を載せていて、当然のように統計も使っていて、もちろん、この40年間、かなりのスピードで増加していることが示されている。

 

ふと感じたことを一つだけ。Covid-19 がアメリカで流行した時期には、銃撃大量死が減少する傾向があるのかもしれない。

 

www.economist.com

Medical History, Volume 66,, Issue 2 が刊行されました!

Medical History, vol.66 (issue 2) が刊行されました。現在ちょうど来日している Alexander Bay 先生の論文が掲載され、それが用いた画像が表紙に使われています。また、大阪大学のPierre-Yves Donzé先生の Medtec が書評されました!どちらも 無料で読めますので、以下のサイトからどうぞ!

 

 

www.cambridge.org

Mindscape の展示と『地球がまわる音を聴く』が始まりました!

「地球がまわる音を聴く:パンデミック以降のウェルビーイング ー 
五感を研ぎ澄まし、想像力を働かせて、リアルな空間でアートと出会おう」が始まりました。森美術館で、2022.6.29(水)~ 11.6(日)にわたって開催されます。

その中で飯山由貴さんの作品も展示されています。これはウェルカム財団が行っている Mindscape というプロジェクトの一部です。東京を含めて世界の都市(ベルリン、ニューヨーク、カルカッタなど)を選び、それらの都市で芸術と疾病・医療の主題で作品を作るプロジェクトです。芸術と医療の歴史が国際的な試みになっていく一つの試みです。

 

wellcome.org

 

wellcome.org

 

www.mori.art.museum

 

 

自然環境写真展の発表とカエルの脚の美食

Smithsonian Magazine からのメールで、自然環境写真展の発表があった。一つ一つ説明を読んで、これまでの無知を少しずつ改善していく。一番のショックが「カエルの脚の美食について」という写真だった。膨大な数のカエルの脚が国際市場に乗っていることを知った。昨年にアメリカ・ヨーロッパが美食の中でカエルの脚が必要で、それを中南米、中国・台湾、東南アジアなどから輸入しているという記事も書かれたとのこと。もう一つ、山に迫る住宅地の写真も色々なことを考える素材になった。いずれも Smithsonian より。

 

 

 

www.smithsonianmag.com

 

awionline.org

 

住みやすい都市

エコノミストから世界で住みやすい都市の報告。この数年間にわたって連勝しているウィーンがさらに連勝を伸ばしたとのこと。あとはコペンハーゲンチューリヒジュネーヴなどの良い印象を持っている都市。日本では大阪と東京が10位前後の高い位置である。東京で仕事をして、週末に静岡に帰ったり、逆に実佳が週末に東京に来たりする生活も満足している。今週末は国立博物館琉球展を観にいきます。

 

www.economist.com

海洋考古学という主題

今朝の Smithonian Magazine がいくつかの楽しい記事を載せていた。精神疾患、特にうつ病の個人性をどのように診断するかだとか、NYで最後の公衆電話が撤去された記事だとか、読んでいて楽しかった。

その中で圧倒的に面白かったのが、海洋考古学という主題だった。アメリカのオレゴン州に海洋遺産が数多く残されているという記事だった。フィリピンや中国から多くの商船が航海でアメリカに向かい、オレゴン州の付近で難破し、多くのマテリアルを残していく。かつては「太平洋の墓場」 The Graveyard of the Pacific などと呼ばれていた。もう一つの面白い呼び方が「蜂蜜の難破」Beewax Shipwreck というもので、中国から陶器とハチミツが輸出されたのでこの名称がついたとのこと。

航海と感染症の話は私が苦手な領域であるが、どこかで研究されているに違いない。それを読んで、疾病の歴史の講義に取り込もう。

 

www.smithsonianmag.com

 

www.oregonencyclopedia.org

中国の避妊とコンドームの問題

避妊にコンドームを使うかというのは、深い意味がある複雑な問題です。中国でのコンドーム利用の低さに関する研究が出ましたね。

 

brill.com

 

The Trouble with Rubbers: A History of Condoms in Modern China

S. Mellors

NAN NÜ 2020 Vol. 22 Issue 1 Pages 150-178

DOI: https://doi.org/10.1163/15685268-00221P05

https://brill.com/view/journals/nanu/22/1/article-p150_5.xml

Abstract
In recent years, public health officials and scholars have voiced their concerns about comparatively low condom use in China, citing high rates of abortion and the growing HIV/AIDS crisis. By examining condom use through the lenses of gender and the history of medicine, this article traces heterosexual condom consumption in China from the early twentieth century to the present and situates contemporary attitudes toward condoms within long-term contraceptive patterns. Rather than simply taking for granted the role that men play in family planning decisions, this research takes men and masculinity as a central focus. An eye to the past reveals numerous historical obstacles to condom use, as well as an enduring aversion to condoms grounded in fears of reduced male sexual pleasure, and the gendered assumption that birth control is the sole responsibility of women. Analyzing evolving perceptions of condoms sheds light on constructions of sexuality, gender relations, and the roles of the state, society, and the individual in contraceptive decision-making in China.