Entries from 2019-11-19 to 1 day

『演歌の明治大正史』

朝鮮移民の患者と朝鮮語による放歌を論ずる時に、脇の支えとして日本の演歌について少し調べた。著者の添田知道は、父親が実際に演歌師であり、明治・大正における演歌は身をもってよく知っており、父の友人が演歌のコレクションを持っていたという。 江戸時…

外科医が内に持つ共同墓地

Henry Marsh 先生はイギリスの脳外科医。もともとは政治学、哲学、経済学などを学んでいたが、最後に医学を学び脳神経外科の教授となった。彼が2014年に刊行した Do No Harm: Stories of Life, Death and Brain Surgeryは、脳外科医が生と死の間で仕事をして…

精神病院における患者の死について

精神病院における患者の死と、それがどのように当時の社会や文化に組み込まれるのかを論ずる章を書きはじめている。今のところは、いろいろな本を読み散らしているというのが現状で、学術的な研究と、そうではないことの双方を考えている。 後者では、A.S. B…

『ドン・パスクワーレ』と19世紀イタリアの政治社会

しばらく前にドニゼッティ『ドン・パスクワーレ』を観た。新国立劇場のプログラムはしばらく前から水準が高く、林真理子がどうでもいい文章を書くというようなことはない。今回は水谷先生という方が「オペラ・ブッファからロマンティック・コメディへの転換…

『パタゴニアにて』

イギリスの作家であるブルース・チャトウィンが In Patagonia という小説を 1977年に出版している。日本語訳は1986年。パタゴニアという場所が持つ重層的な要素を淡々と描いている素晴らしい作品である。チャウィン自身はバーミンガムの出身で、サザビーズで…

医療英会話025

医療英会話キーワード辞典。一日3ページずつ音読。今日はpp.70-72. 「うんどう 運動」から「エイビーがた AB型」まで。今日の中くらいの山は「AIDS (エイズ)」と 「HIV(エイチアイヴィー)」でした。この二つの単語の間に「えいせい(衛生)」が入る。不思…