更年期の歴史

頂いた論文を読む。ドイツを中心とする更年期・閉経概念の歴史。文献は 原葉子「<更年期>概念の形成と認識枠組みの変容 - ドイツ18世紀末~20世紀初頭の医学言説から―」『年報社会学論集』20(2007), 119-130. 同「ドイツ18世紀前半における<閉経>の意味 - ある内科医の症例集から―」『F-GENS』6(2006), 7-12.

前者の論文は、100年以上のタイムスパンを取って、その期間の医学辞典や百科辞典などから閉経に関する項目などを拾い、この項目を時間順に並べて<シリーズ>を作り、そのシリーズ上に現れた変化を分析するという手法。思想史や概念史を分析する手法としては、英米圏ではわりと珍しい。 ドイツでは、最近この手の方法が流行っているのだろうか。 もう一本は、よりオーソドックスな方法で、ある医者やテキストに関してインテンシブな分析をするというもの。 

どちらも、私が全く知らない内容で、面白かった。