オリヴィア・ニュートン=ジョン

無駄話ですが、力は入っています(笑)

今回の飛行機は映画が『インセプション』に、アンジェリーナ・ジョリー特集、邦画は堺雅人特集で、観たいものが多かったけれども、そのすべてに優先して、オーディオで「オリヴィア・ニュートン=ジョン特集」を聞いた。

AIKO62 と称する若い日本人の女性のDJが、「オリヴィアといえばカントリーを歌うのでアメリカ出身、ちょっと詳しい人は、いや、彼女はオーストラリアだよ、と思っているのでは?実は出身はイギリスなんですよ~」と言ったので、さしもの温厚な私も、かなりむっとした。「ほかの人はこう思っているけれども、自分は正しいことを知っていて、その真理とは○○です」という言い方で、だれもが知っている常識をレポートに値するような発見であるかのような書き方をするのは、馬鹿な学生の特徴だけれども、いくらなんでもこれはひどい。いま、40代から50代の日本人の男性で、オリヴィア・ニュートン=ジョンがイギリスで生まれたことを知らない人間はいない。オーストラリアで過ごしたことを知っている人はむしろ少ないくらいだろう。父親はケンブリッジ大学の教授で祖父はノーベル賞を取った物理学者であることも、オリヴィアについて何かを知っているほとんどの日本人男性が知っていることだ。その祖父というのがマックス・ボルンで、ハイゼンベルク、フェルミ、オッペンハイマーといった錚々たる物理学者を教えた量子力学の父であることを知っている日本人があまり多くないことは認めるけれども、これもWikipedia に載っているから、そのうち有名になり、岡本さんのところにはオリヴィアのファンクラブから講演依頼が行くだろう(笑) 

というわけで、AIKO62さん、自分の無知で世間の知識の水準を判断してはいけませんよ。大学でそう習いませんでしたか(笑)

という書き方からだいたいお察しがつくように、私の中学生・高校生のころは、オリヴィアとともに時間が流れていた。LPレコードはデビューのものを除いてたぶん全部持っていた。映画も、『グリース』はもちろん、駄作だったけれども『ザナドゥ』まで観にいった。駄作に連れて行ったお返しに、ガールフレンドに『銀河鉄道999』に連れて行かれた。『ザナドゥ』とほぼ同じくらいの駄作だったから、おあいこで済んだ。