核家族と親族

必要があって、核家族と親族についての研究論文を読む。文献は、Reay, Barry, “Kinship and the Neighbourhood in Nineteenth-Century Rural England”, Journal of Family History, 21(1996), 87+

アラン・マクファーレンやピーター・ラスレットといった大物たちが核家族を発見して以来、イギリス社会史には「核家族の神話」というべきものがあって、それと随伴して、「親族の弱さ」が想定されている。強い核家族と、それを超えた家族外の機能の存在というのは完全に両立する。特に、家族外の機能に病者のケアが含まれるので、この視点は必要である。