Stein, Claudia and Roger Cooter, “Visual Objects and Universal Meanings: AIDS Posters and the Politics of Globalization and History”, Medical History, 55(2011), 85-108.
基本的にはAIDS のポスターを分析したヴィジュアルな医学史。そこに、もう一つ理論的な仕掛けが施されていて、そのAIDSのポスターが実際にどのように使われたかという視点よりも、そのポスターを集めた数年前の展覧会の文脈の中におくという、歴史資料に対するメタレヴェルの分析にもなっている。博物館学とかアーカイヴ学の流れから出てきた概念で、非常にインスピレーションになる。 これに、実際にどう使われたかの視点の分析をかぶせると、すばらしい対の論文になるんだろうな。