『古代インドの科学と医学―古典医学を中心に

D. チャットーパーディヤーヤ『古代インドの科学と医学―古典医学を中心に』佐藤任訳(京都:同朋舎、1985)
必要があって、古代インドの医学を論じた書物をチェックする。内容もさることながら、サンスクリット語由来(だと思う)の英語を、日本語で表記するとどうなるのかということを知りたかった。この書物は、非常に詳細で学問的であり、あきらかに私の能力を超えた部分もあるけれども、とてもためになった。ただ、全体として、経験的で合理的な医学と、宗教や神秘の一部としての医学という二元論で書かれていて、さすがに古い医学史の書物だなという気はする。